ROCK CD & DVD BUYER'S GUIDE III

一応、風景写真がメインです

ダンスホール - 尾崎豊

ワタクシは実は尾崎を語る資格はない。

ブリティッシュ・ロックから洋楽にのめり込んだワタシは10代は全く邦楽に接しず、完全に卑下していた次第。
そのため「尾崎」の存在を知ったのは彼が覚醒剤で捕まってからで、曲を知ったのは死んだ後である。

んでその曲を知り始めたのはマスコミでやたら彼の葬儀をとりあげ、そのBGMに彼の曲が流れていたため。
学生時代やんちゃだったと彼とひきかえ、多くのギャラリーを前にゲームの攻略を黒板使って講釈していたワシとは全く共通点もなく、歌詞に共感することも特になかったんだが、それでも「歌詞がいい」と思った。

それで終わるはずが予想外のことが起こった。
ワシの影響で完全に洋楽に洗脳されていたはずの弟が尾崎の死後、急に彼にハマりだしたのだ。
来る日も来る日も尾崎のCDをかけ、尾崎を語る。今度はワシがちょっと洗脳されてしまった。

「尾崎に容姿も声もそっくり」という息子さんがちょっと露出し始めたというニュースを今日見たんだが、それに触発されて改めてようつべで見たのが、この「ダンスホール」。


今は無き大阪球場でのライブらしいが、このときの尾崎は弱冠19歳!!
「弱冠」という言葉は「男子の20歳」を指すのが本来の意味だそうだが、それよりも若い!!
この歌は尾崎が高校時代に作ったものでCBSソニーでのオーディションでもこの曲を歌っているが、これが高校生の作れる歌だろうか?またそれを唄える歌だろうか??
「天才」としかいいようがない。

この「天才」の映像を観ていると、同じような天才でカリスマ、The Doorsのジム・モリソンが頭を過ぎった。
彼も天才ゆえに既にデビュー時~2ndアルバムで頂点を極めている。残念ながらそれ以降の活動は「惰性」という論評もあるが、尾崎もやはり1st~2ndで既にピークを迎えていたといえるんではないか?

この手の天才は妙に曲と詩がマッチしていて聴いててしっくり入っている。
「曲を作った後に強引に歌詞をねじりだして後からつけ足す」って作り方が多いと思われるが、ジム・モリソンは「詩が浮かぶと同時にメロディーも浮かぶ」と生前語っていた。尾崎も同じような感じだったのでは?と勝手に想像する。

2人とも薬に手を出し、ジムは27歳、尾崎は26歳でこの世を去った。
天才的なアーティストはその天才ゆえに苦悩することも多々あるのかと。

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