ROCK CD & DVD BUYER'S GUIDE III

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[歌詞・和訳]The Doors - People Are Strange(まぼろしの世界)

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数年前にも書いたとおり、私にとって「カリスマ」という単語は「=Jim Morrison」ということになる。
理由はこのドアーズのボーカルであるジム・モリソンのとある論評で初めてこの単語を目にしたというだけですが。
(恐らくロッキング・オン誌の渋谷陽一の論評か??)
 
ジム・モリソンはいわゆる「天才肌」で、そして彼はロックバンドのボーカルである前に「詩人」であります。
大抵のアーティストは先にメロディが浮かんでその後に無理からに歌詞を付け足すってな曲作りが多いんでしょうが、彼は詩と曲が同時進行で頭に浮かんできていたらしい。
 
ドアーズには大ヒットとなった曲がいくつかあり、その殆どがギターのロビー・クリーガー作によるもの。それらの曲は比較的ポップゆえに大衆にも受けたし、実際にいい曲ばっかりではあるものの、やはりドアーズにはモリソンが作った曲が欠かせんでしょう。
 
この曲はモリソンとクリーガーの共作らしいが、詩は間違いなくモリソンのものかと。
乗りに乗ってた頃のセカンドからシングルカットされた。(Billboard最高12位)
ドアーズの活動期間はわずか4年(1967~1971)で、その間に華々しいデビューから落ち目に至り、復活を遂げようと模索中にオーバードーズにより、モリソンが死去(1971年、享年27歳)。
薬をやりまくったり、ステージでチンチンを出して捕まったりと、派手な生活をしてたものの、彼は天才ならではの極端に繊細な面があったのは誰もが知るところ。
ドラムのジョン・デンスモアはこの曲について「モリソンのvulnerability(脆さ)が現れている」と語っております。
 
では、以下オリジナルの訳詞。
 
 

 
 
まぼろしの世界
 
人々に異質を感じる、それは他所から迷い込んだとき
誰もの表情が歪んで見える、それは一人孤独なとき
女が意地悪に思える、それは必要とされていないとき
道がでこぼこで険しい、それは気持ちが塞がっているときだから
 
よそ者であるとき
雨の中、ひょっこり見知らぬ顔が現れる
よそ者であるとき
誰も名前を思い出してくれない
よそ者であるとき
よそ者であるとき
それは君が異質な者であるとき
 
人々に異質を感じる、それは他所から迷い込んだとき
誰もの表情が歪んで見える、それは一人孤独なとき
女が意地悪に思える、それは必要とされていないとき
道がでこぼこで険しい、それは気持ちが塞がっているときだから
 
 
 
 
People Are Strange
 
People are strange when you're a stranger
Faces look ugly when you're alone
Women seem wicked when you're unwanted
Streets are uneven when you're down

When you're strange
Faces come out of the rain
When you're strange
No one remembers your name
When you're strange
When you're strange
When you're strange
 
People are strange when you're a stranger
Faces look ugly when you're alone
Women seem wicked when you're unwanted
Streets are uneven when you're down
 
from the album "Strange Days"(1967)