ROCK CD & DVD BUYER'S GUIDE III

一応、風景写真がメインです

[読売テレビ]若一光司氏が情報番組で激怒・素人に性別を聞くロケ

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マスコミってのは媒体を通じて散々えらそうなことを抜かしている割には未だに自身はアホみたいな失態を繰り返しております。

読売テレビで月~金の帯で放送している「ten」という番組なんですが、今や関西も関東もそうですが、ニュースだかバラエティだかわからん「情報番組」ってのをどの局もダラダラと放送しております。これもその類です。

問題があったのはこの情報番組のなかの企画、漫才コンビ藤崎マーケットが街の人に「なにか迷ってることはないか?」と聞いて回る街ブラロケの一場面だったようですが、ツイッターとかで上がってる動画を見てもらったらわかりますが、発端は大阪・十三のある店のオバハンが常連客の性別がどっちか分からんから調べてくれというもの。

突然、芸人に「迷ってることはないか?」と聞かれて店のオバハンが咄嗟に思いついたのがその「常連客」だったんでしょうが、まぁホンマ客に対して失礼な話です。大阪のオバハンの下品さを「笑い」にする傾向がテレビには強いですが、下品の度を超えていることをオバハンはもとより、肝心なテレビ関係者がわかっていない。
藤崎マーケットはその常連客にマイクを向け、下の名前を教えろだの、彼女を作る気がないのかなどと聞いたのち、身分証明書を見せてもらったり、胸を触ったりするなど見ていて相当不快な内容。

そのVTR明けに若一氏がブチ切れたんですな。



『かんさい情報ネットten.』いつも優しい若一さんが怒ってはる。 確かにテレビで放送すべき内容ではなかったと思う。


関西以外の人はあまりご存じないでしょうが、この方は関西では昔からよくコメンテーターをされてる作家さんですが、確かに政治や事件などに対して怒り気味にコメントすることはあっても、普段は温和な方で、関西の神秘的な伝説や歴史などに造詣が深く、博学でどちらかというとニコニコされてるイメージが強い方です。決してキレキャラなんかではありません。
その方が番組内で読売テレビに対してここまで言うのですから、よっぽど許しがたいレベルを超えていたのでしょう。
例えおかしな番組の進行や内容でも番組の主旨に乗っかってヘラヘラしているコメンテーターが多い中でその場で「おかしい」と声を上げることは非常に大切だと思います。

残念だったのはこの番組のキャスターである中谷しのぶアナです。
彼女は原稿読みもうまいしバラエティにも対応できることから若くして視聴率の高い夕方の情報ワイドのキャスターに抜擢されたわけですが、若一氏の怒ってる最中の対応を見ていると失望させられました。

誰かが怒っているときというか主張しているとき、怒られている側にありがちな態度ってのが、怒ってる本人に何かを意見するのではなく自分に親しい人間のほうに目をそらせてソイツに何かを言って同意を取るようなパターンです。
中谷アナも若一氏の目を見て話すのではなく、自分の後輩アナにしょーもないこと話して同意を取ろうとしてますが、こんなのは単なる「逃げ」です。
番組を背負っているキャスターであるのなら、怒っている出演者に対して向き合って目を見て番組サイドとして何かしら意見すべきです。真摯な対応とは程遠いと言わざるを得ない。

こういうくだらん情報番組だけではなく、我々も実生活においてその場その場でおかしいことをおかしいと判断して声を出すことができるかってのは本当に重要なことで、とりあえずその場をやり過ごしたり、よくよく後になって考えて・・では手遅れの場合もあるわけです。(もちろん、なんでもかんでも声を荒げるのはよくないが)

「個人のセクシュアリティーにそういう形で踏み込むべきじゃないです。そんなものをよう平気で放送できるね。どういう感覚ですか、これは報道番組として」

上は若一氏の発言ですが、一応報道番組の類であるのなら、その番組内で放り込むバラエティ色強い企画においても倫理観のレベルは相当上げないとあかんでしょうよ。
若一氏は私の数少ない昔から好きなコメンテーターですが、生放送中にその場で声をあげた若一さんの判断能力、行動に敬意を表したいです。