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一応、風景写真がメインです

[イソジン騒動]橋下徹の弟子「吉村洋文」という政治家とやしきたかじん

現・大阪府知事である吉村洋文という政治家がどのようして出来上がったのか、その過程を端的に書いた記事がヤフーニュースでアップされてました。

反維新のジャーナリストが書いた記事のようですが、維新を結構支持してきた私もこの記事に関してはそないに反論するような余地はなく、これまでの反維新の連中の指摘よりも客観的事実に基づいたものなので、ぶっちゃけ殆どが納得する内容です。

 

gendai.ismedia.jp

 

上の記事のように橋下徹氏、その弟子の吉村氏が政治家になるにあたって大きな影響を与えたのが関西で人気のあった歌手でありタレントの故やしきたかじん氏です。数字が取れるゆえに在阪のテレビ局に影響があるのは女性では上沼恵美子、男性ではやしきたかじんでした。この2人に共通するのは当然「しゃべくりが上手い」「卓越したバランス感覚」というのが筆頭ですが、「在京キー局に興味がない」「カネに汚くない」というところも大事な共通点でしょう。大阪の人気タレントとしては稀有な「非吉本の個人事務所」というのも同じです。

 

晩年のたかじんは大阪をどうにかよくしようと積極的に活動をするようになりました。

例えば「大阪は大都市にも関わらず、未だにまともなコンサートホールがない」と大阪駅すぐそばのうめきたの再開発地(先日1500体の人骨が発見されたところ)にホールを作る夢なんかも語ってました。

彼は積極的にボランティア活動なんかも始めたのですが、そのひとつとして具体的にアクションを起こしたのが自分の読売テレビの番組にレギュラー出演していてタレントとして人気のあった橋下徹氏を「府知事」として政治家に送り出すことでした。

まぁこれはたかじんの目論見どおり、橋下氏が自治体トップになることで大阪府市の政治が全国的にクローズアップされたんですから、政策には賛否はあるでしょうが少なくともたかじんにとっては大成功だったと言ってもいいんじゃないでしょうか。

更に上の記事にあるように吉村氏についても当時たかじんの個人事務所の顧問弁護士だったということで彼を橋下氏に紹介したという経緯があってのことです。

 

ちなみに安倍晋三氏が第一次政権後、政治家としてどん底の時に彼を自分の番組に出演させたりして「再び総理に」とプッシュしたのもたかじんです。第二次政権発足後まもなくして、たかじんは病に倒れますが、安倍氏は総理に返り咲いてからも来阪するたびにMCのいないたかじんの番組に頻繁に出演してました。

まぁこれらはたかじんの「バランス感覚」が長けているのが一因でしょう。そして自分の私利私欲で起こした行動でもないのが関西でも支持された理由です。彼が芸能活動などで遺した遺産は遺言どおりにその多くが大阪のうめきた開発のために寄付されております。ちなみにこの遺産についてはたかじんが亡くなる間際に結婚した嫁が絡んで裁判沙汰となったわけですが、その裁判に噛んでたのが顧問弁護士の吉村氏だったということです。

 

さて、上の記事ではイソジン騒動について師匠の橋下氏の手法に則って吉村氏が弁解してるようなことを書いてますが、ここはちょっと私の認識とは異なります。

このジャーナリストは橋下氏の「慰安婦発言」の弁明について批判してますが、そもそも論として橋下氏の慰安婦発言は私からしたら特に問題もなく、正直な話、弁明の必要性すらないです。(米軍は風俗を使えとかはちょっと余計ですがw)

日本が戦時中、戦場に売春婦を送り込んだのは今現在の倫理観からすると問題ですが、当時は各国も似たりよったりのことをしていたにも関わらず、日本だけが叩かれるのはおかしい。・・と、至極真っ当なことを発言したのみです。私からしたらサヨク連中の揚げ足取りとしか思えません。

 

そして今回のイソジン騒動ですが、確かにあのイソジン会見も酷いでしょうが、吉村氏の場合はその後の弁明もひどい。こんな対応、橋下氏が同じ立場でしてますかね??

私の感覚としては橋下氏は「自分の非」が見えた時点であっさり白旗を揚げて謝罪するタイプで他の政治家とそこが大きく異なる稀有な存在と思ってるんですが、吉村氏は「インサイダー疑惑」と指摘されてる点について裁判をちらつかせるとか本当に見苦しい限りです。こないに打たれ弱い人間だったとはガッカリですわ。

 

そしてジャーナリストが指摘するようにポンコツ会見を生放送した「ミヤネ屋」を制作する読売テレビが吉村氏や維新に肩入れしているのは間違いのない事実なので読売テレビが維新関連の話題を取り上げる際はそれを念頭に関西人は接するべきです。

 

この吉村府知事のイソジン会見とその後の見苦しい弁明、たかじんが生きていたらこの騒動をどう斬っていたでしょうか。

 

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たかじんがいろいろな夢を抱いていた大阪駅すぐそばの「うめきた再開発地」。(2018年6月撮影)

ちなみに大阪駅の発車メロディはたかじんのヒット曲「やっぱ好きやねん」です。