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一応、風景写真がメインです

安倍×石破・総裁選演説会2018(2)

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15日に京都で行われた総裁選の会場のようすは前の記事で書きましたが、ここでは演説会の簡単な感想を展開します。

会場に入る前、並んでいるときに新聞社からインタビューを受けました。
テキトーに答えたつもりが記者のかたがえらいくらいついて来られまして、演説会が終わったあとに再度感想を聞かせてくれと名刺を渡されました。演説会後、ロビーの小洒落た椅子に腰掛けながら記者さん相手にクソド素人の私が両者の演説の感想を延々と語らせてをもらったのですが(記者さんは喋り相手のいないボケ老人の聞き手となってしまったような構図w)、この記事はその一部を字におこすといったかんじになります。

16日の昨日、ニコ動での総裁選討論会で「自分にない相手のすごいところ」ってなテーマが出されて、安倍さんはまず石破さんのその知識量を挙げ、つづいて演説のうまさを挙げてました。
確かに石破さんもうまいですが、安倍さんはそれと同等かそれ以上でしょう。
お二人に共通することですが、昔の政治家のように、いや今の政治家でも自民幹事長の二階氏のように口元でゴニョゴニョってなジジィ丸出しのふてぶてしい喋り方などしません。
ましてや昭和の政治家みたいに「あぁ~~」「うぅ~~」ってなうめき声など皆無でよどみなくスルスルと喋りはります。
もちろん、話の構成もお二人はうまい。

そんな演説のうまいお二人ですが、残念ながら今回は石破氏のほうが分が悪い。
安倍氏はやはり政権を現時点で担当しているので話の幅が広く、リアリティがあって面白みがあるわけです。

まず、安倍氏は登壇した冒頭、ここ最近起こった災害に対するお悔やみと、特に関空が機能しなくなったことに対して陳謝。それとともに冒頭、最前列真ん中に座っている重鎮・伊吹文明氏に触れ、「伊吹さんが目の前に座っておられるので緊張します」と話し、会場を盛り上げます。
安倍氏はこういうユーモアをいくつか放り込んで会場を沸かせましたが、石破氏の演説では笑いはほぼ皆無でした。

そういうユーモアで掴んでから、続いて自身が最初に選挙を経験した際、農村地帯を廻っていると農作業をしている人が駆け寄ってきて握手してきたエピソードをだしてきて、その農作業を長年してきた男性の手の感触を語ります。かと思ったら北朝鮮のこと、先日行われたウラジオストックでのプーチンとのことなどやはり話の振り幅が広く、ダイナミックで演説に引き込まれす。
なんせつい2日ほど前にプーチンと会ってた御本人が語ってるんですからねぇ。
政治的な成果があるなしに関係なく、やはり話に興味がつきません。

石破氏の地方創生の話は私も全く共感しております。
安倍氏が自慢げに並べる経済指標の数字と実際の大多数の国民の生活向上とあまり直結していないこともそのとおりです。

ちなみに安倍氏がいう「経済の好調」がまやかしであることは簡単にシロウトの私でも証明できます。
未だに日本ではアメリカと異なり、異次元的な緩和から抜け出せていないことです。
「そないに景気がいいなら、金利をあげて引き締めてみろよ」って話ですわ。
これはある意味、ハリボテの経済であることを意味し、もしリーマンショック級の経済的大打撃がいま発生した場合、日本は何も対応する術がないことわけで、あっという間に地獄に落ちることになります。
金利を現在ドンドン挙げつつ、さらにNYダウを上げているアメリカとは全く次元が違います。

日本が全く浮上しないのは私は東京を筆頭に都市部に人間が集まり過ぎていることが元凶だと思っているので、地方を語る石破氏は正しいと思います。
若者の50%が集まっているという関東、その中心である東京たるや若者だらけのはずですが、出生率は全国最低、子どもをもうけられないどころか結婚すらもろくにできない(私もそうですが)、「不幸な連中」が集まっているのが都市部(石破氏によると京都市は東京に次ぐケツから2位らしい)であり、東京なのです。
余談ですが、私自身は結婚してないことなついて自分を不幸とは特に自覚してませんが、はたから見ると不幸の筆頭と思われても仕方ありませんし、何か問題があるのは間違いありませんw
そういうおかしな状態の連中が集まってるのが東京なんですわ。過密に何かしらの問題があるんでしょう。
これに関して話すと長くなるのでこのへんで止めておきますが、じゃあ具体的にこれを回避する方法として、石破氏を地方創生大臣のころの文化庁の京都移転の成果を挙げましたが、これはこれで大きいかもしれませんが、その程度で地方創生は遠い話です。当然ながら国会や財務省の機能を地方都市に移すなど夢物語です。

要はポンコツ経営者どもがなんでもかんでも東京に本社機能を置くのが問題なのであって、東京、その他都市部にある企業はもう法人税なんかを思いっきりかけるなど、大なたを振るわないとなかなかこの東京一極集中による日本沈没は回避できんでしょう。

約15分ずつの演説で両者から何か目新しい具体策を聞けたわけではありませんが、話は面白いのでもっといろいろ聞きたいくらいではありました。

記者さんに演説を聞いた上でどちらを推すかを聞かれました。
安倍政権の功績はそれでも私は評価しておりまして、特に外交については過去の総理なんかに比べてよくがんばっているのは理解してますが、やはり懸念されるのは長期政権よる「腐敗」です。

安倍氏がどうのこうのではなく、周りが勝手に忖度するわけで既に石破氏陣営に対する圧力の事実が実際にその目にあった大臣や地方議員から噴出しております。
権力を長期で握るのはろくなのことがないのは歴史が語っており、安倍氏は3選するでしょうが、今後また何が噴出するかもわかりません。
記者さんは石破氏を推していることはわかっていたんですが、第三次安倍政権がもたなくなったとき、石破氏が引き継ぐ可能性があるのでは?という話をしました。
今後の3年間、安倍政権が盤石だとは言い切れんでしょう。明らかに倦怠感が国民の間で漂い始めてます。

さて、以上が感想ですが記者さんにはこれの何倍もの私の独演会を聞かせてしまったのですが、彼に一番大事なことを伝えるのを忘れました。
今回、演説会に参加させてもらったのは政治に特別興味があるからというわけではなく、「安倍さんと石破さんを撮影したかったから」ということですww

戯言はこれくらいにして、次で私の今回の目的である撮影成果をアップしますw