［衆院選2021］岸田首相、吉村知事の街頭演説と維新の大躍進

24日16時過ぎの天王寺駅前です。京都の菅首相の応援演説のあとに急いで天王寺まで移動したんですが、演説開始時刻より若干遅れて到着。

岸田首相が応援に駆けつけることになっているんですが、なんせ来るのが遅い。観衆もドンドン増える一方です。このコロナ時代、余計にこうやって聴衆を待たせるのもどうかと思うんですが。演説開始時刻から約40分後にやっと来ました。

大阪の候補者がヤバいということで早くからいろんな重鎮が大阪入りをして応援をしていたようですが、結局はここに写っている候補者も皆落選、今回の選挙で大阪府から自民党の代議士は小選挙区では全員落選しました。全国的に見ると自民党は全議席の過半数をキープしただけに大阪だけはホント異様な構図です。

岸田さんが演説で何を言ってはったのかはよく聞いてませんが、写真を数枚撮影して次の街頭演説へ移動。

今度はラスト、私の地元の宝塚駅前です。

宝塚駅なんて宝塚ファンが行き来する以外はぶっちゃけ大して人の集まらんローカル駅ですが、18時半の時間帯にすごい人数です。

皆の目的は自民党の政治家を蹴散らした張本人です。

18時半過ぎに現れた吉村大阪府知事です。

今や全国でも相当著名となった吉村知事ですが、そんな彼が宝塚駅なんかに来るのはローカル政党（維新に惨敗した辻元清美・談）ならではです。

例えば菅さんのようにポツリポツリ喋る人も私個人は好感が持てますが、残念ながら覇気がないのは否めません。やっぱり、吉村氏とかの演説なんかは若さもみなぎってて場を沸かせるのもうまい。

「改革」の言葉を言わなくなった岸田首相を批判。安倍・菅両氏と強いパイプがあった維新ですが今回の選挙では自民とは距離を置く感を強く打ち出していました。

自分たちの改革により5兆円の借金を1兆5000億返済して財政破綻危機から回避。身を切る改革を断行したものの、高校無償化や中学校に給食制度を導入するなど教育など必要なところには予算を投入し、それでも収支は黒字であることを成果として挙げてました。

コロナの第4波では大阪は大きなダメージを受け、吉村氏も批判の対象となりましたがその反省にもと、今は更に病床数を大幅に確保し、次の第6波などに備えてインテックス大阪に大規模治療センター（いわゆる野戦病院）の設置を進めています。

まぁ維新についても今回大躍進したといえ、何かと批判も多いですし変な空回りも散見されますが、じゃあこの吉村さんのように寝る間を惜しんで政策を模索したり、実際に行動を起こしたりと日夜頑張っている政治家がどれだけいるのか？って話です。しかも自分たちの給料を大幅に下げた上でです。

第二次安倍政権の誕生で同じようなベクトルの維新はだいぶ霞んでしまいましたが、自民党や野党が今後更に劣化していく度に無党派層の票は今回のように維新に流れていくでしょう。下手したら関西以外にも波及しかねません。

ただ、都構想失敗の責任をとって政治家を辞めるとされる松井代表が抜けたあと、吉村氏だけで維新を引っ張っていくのはなかなか厳しい。維新からもっとマトモな政治家が出てこないと今がピークでそれこそ単なる「ローカル政党」にまた戻るかもしれません。

それにしても大阪の候補者全員が当選ってのは驚きました。コロナを乗り切って府民の支持を得たと言っていいでしょう。