JR福知山線脱線事故から13年・慰霊碑に「遼太」の名を
2005年の脱線事故から13年が経ちました。
遼太さんのブログより。
4月25日の事故発生日は遼太さんの誕生日でもあります。
事故から3年後の2008年4月25日に以下のよう書かれています。
早苗さんが遼太さんのことを思って自宅の庭に植えた桜「天の川」。
当ブログは何故かヤフーニュースで脱線事故関連サイトとして当時取り上げられたので、事故の遺族やその他いろいろな方が閲覧されに来られました。
その中のおひとりが事故時に前から4番目の車両に乗っていて負傷された岸本遼太さんです。
遼太さんのことについてはこのブログで何度も取り上げましたが、遼太さんは誠に残念なことに事故によるPTSDのため、事故から3年半後に自ら命を絶ちました。（享年25歳）
遼太さんが命を断つ直前まで書かれていたブログは以下です。
マスコミもここ数年は遼太さんについて結構取り上げているように思います。
それというのも遼太さんの母・早苗さん（74）の存在です。
JRの事故現場では慰霊碑（名碑）に事故で亡くなった乗客106名（運転士は除く）の名前を記す予定なのですが、その中に早苗さんは遼太さんの名前も加えて欲しいと要望するも、関連死と付記するかたちでなら記すという回答をもらったのだそう。
そうではなく他の乗客と同じように記して欲しいと要望しておられるのですが、これが叶わないでいるらしい。
東遊園地にある「慰霊と復興のモニュメント」には亡くなった方々の約5000近い銘板が設置されていまして、この活動の中心人物が堀内さんです。
その中には震災での関連死や復興に助力された方たちの名前などもありまして、その数は年々増えていってます。
同じように脱線事故現場でも関連死の方も加えてもいいのではという主旨の報道内容だったのですが、JR西側も付記することは了承しているわけで、早苗さんとJR側でうまく妥協点を見いだせることを願うばかりです
※早苗さんは名前の併記が無理であれば、現場で桜の木を植えたいという要望も出されています
※遼太さん以外にも事故により亡くなった男性と結婚する予定だった女性が事故後に自死されています。この方の遺族とJR側も名碑について現時点で結論が出ていません
遼太さんが亡くなる直前まで気にかけてたのが事故後に自宅で飼うことになった柴犬・淕之介ちゃんです。
淕クンが遼太さんの生きる希望だったことがブログから伝わってきてたのですが、去年その淕クンが死んでしまったそうです。
残された早苗さんもさぞ寂しいこととお察しします。
遼太さんが亡くなって以降、うつ病を患っておられましたが悪化されていないことを祈るばかりです。ニュース映像を拝見する限りはお元気そうでしたが。
4月25日の事故発生日は遼太さんの誕生日でもあります。
事故から3年後の2008年4月25日に以下のよう書かれています。
4月25日は、わたしの誕生日でもある。
しかし、わたしの年齢は３年前から変わらず止まっている・・・
今のわたしには、この日、黙祷しかできない。
それ自体も、何になるのかと自問自答する。
無力だ。
そして空虚だ。
生きておられれば今日は遼太さんの35歳の誕生日です。
