ROCK CD & DVD BUYER'S GUIDE III

一応、風景写真がメインです

三田市だんじり死亡事故から間もなく1年

そもそもこの事故自体が全国レベルのニュースでないので、誰も知らないと思いますが、去年の10月に兵庫県三田市の神社にて秋祭り中に練り回しをしていただんじりが境内の手水舎(てみずしゃ)に衝突して屋根が崩落、40代の女性が死亡した事故で、運行していた2地区の区長とブレーキ担当の2人、合わせて4人がつい先日書類送検されたようです。

私もこの送検のニュースは知らなかったのですが、このブログのアクセス解析でここ数日間、以前に書いただんじり事故の記事にアクセスがチラホラあったために気づきました。

神戸新聞によると、亡くなった女性には夫と2人の娘さんがおられたそうです。
遺族である女性の父親は近いうちに自宅の近所に碑を建てる予定をされているようですが、今回の送検について「書類送検された4人だけの責任にしてはいけない。祭りに関わる全員が知恵を出し合い、二度と事故を起こさないようにしてほしい。決して風化させないでほしい」と語っておられます。
※ちなみにこの三田でのだんじりは今年は自粛することが決定済み

個人的には大嫌いな派手なだんじり系の祭りですが、「祭事で観客が死ぬ」とか全く以ての外で、何でも「伝統を受け継ぐ」みたいなのを口に出せばいいと思ってる輩が多いようですが、そもそも私から言わせれば「必要以上のバカ騒ぎがホンマに伝統なのか??」ってことですわ。

このだんじりでバカ騒ぎをやってる地域ってのは大阪周辺が主で、そもそも伝統といっても江戸中期からやってる程度でせいぜい歴史も300年。
これらだんじり系の祭りも元々は「豊作の祈願や祝い事」がはじまりだったはずで、それと今日の派手なアクションがどう結びつくか全く理解不能

派手な祭りをやってる本人らが死ぬのは勝手だが観客までも「怪我や死ぬことを覚悟して見に来い」と思っているのだろうか??

だんじりだけではない。
最近、これもやたらマスコミで報道されるようになった私の地元にある西宮神社の「開門神事」とかいうやつの「福男選び」。
一昔前は地元ローカルでちょろっと報道される程度でしたが、最近は全国ネットでカメラを5台以上設置させて生中継したりとアホみたいに過熱気味。

ちゃんと整備されたトラックを走るならまだしも、なんてことのない走りにくい境内を大勢の男たちが全力疾走して本殿に突っ込んで行く様子は「神事」の欠片もない。
このワケのわからん行事も誰かが頭蓋骨骨折とかの大怪我をするか死ぬかしないと自粛することもないんでしょう。

まぁマスコミもこういう目立ちたがりやの連中や自治体、団体に安直に乗っかって報道するんではなく、もっと陰ながらひっそりとがんばっておられる人々にクローズアップして欲しいもんですな。