ROCK CD & DVD BUYER'S GUIDE III

一応、風景写真がメインです

[歌詞・和訳]Rage Against The Machine - Know Your Enemy

いろいろこれまでライブ映像を見てきましたが、過去最高に衝撃を受けたのがこのレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンのレディングフェス(96年)の映像です。
それまでCDで聴くレイジしか知らなかったのですが、噂どおりライヴのほうが別格であることを思い知らされました。
ギターソロからベースをブーストさせた再生時間7:15を超えたところで、真っ暗だったアリーナに一転、一斉に照明があてられます。
この時のえげつない観客のうねりを是非とも見ていただきたいところ。

動画は下記ですが著作権の問題で下記のアップ主は動画を45度回転させておりますw
相当見にくいですがこのライヴの凄さは十分わかってもらえるかと。
曲の開始は2:37からです。



Rage Against the Machine - Live at Reading (1996) (Full Concert)
つづいて和訳です。
スタジオ録音のほうのを和訳しているので、上のライヴ動画とは若干異なります。



ノウ・ユア・エネミー

おまえの敵を知れ!

洞察力を備え拳をあげて生まれてきた
リストカットの目撃者だ
俺たちは今、92年に突入しようとしているのに
まだ眺望のない部屋に閉じこもっている
知れ、知るんだ
俺がこう言った時が合図だ、GO、GO、GO!
強めろ、増幅させろ
反抗せよ、俺は激情の精神を持ち合わせた同士だ
行動を起こせ
俺たちにキーは必要ない、蹴破って入り込むのさ

何か行動を起こさねばならない
復讐せよ、バッジと拳銃を持ったやつらに
マイクを叩きつけ、ステージを壊し、システムを引き裂く
俺は奴らに対して怒れるため生まれてきた
公然とその場で拳を握りしめ、あからさまに流儀から逸脱してやる
おまえの敵を知れ!

おまえの敵を知れ!

二言はない
戦闘だ、ノルマなどクソ食らえ!
今や忍耐の限界だ
独り善がりにはもうウンザリだ
D, E, F, I, A, N, C, E(反抗)と共にある
思想の革命だ、だから道をあけるんだ
鎖に繋がれた国土に中指を立てろ
なんだ?!「自由の国」ってのは?
そんなことを言うやつがおまえの敵だ!

今は何か行動を起こさねばならない
復讐せよ、バッジと拳銃を持ったやつらに
マイクを叩きつけ、ステージを壊し、システムを引き裂く
俺は奴らに対して怒れるため生まれてきた
今行動を起こさねばならない
俺たちにキーは必要ない、蹴破って入り込むのさ

今や忍耐の限界だ
独り善がりにはもうウンザリだ、今は
忍耐の限界だ、今は
今や独り善がりにはもうウンザリだ
ウンザリだ、ウンザリだ、ウンザリだ、ウンザリだ・・・お前たちよ
精算する時は来た
おまえの敵を知れ!

急げ!

そう、俺は自分の敵たちを知っている
そいつらは己れと戦えと刷り込ませた連中だ!
妥協!服従!同化!従順!
無知!偽善!残忍!エリート集団!
これらすべてがアメリカン・ドリームってやつだ!

これらすべてがアメリカン・ドリームだ!
これらすべてがアメリカン・ドリームだ!
これらすべてがアメリカン・ドリームだ!
これらすべてがアメリカン・ドリームだ!




極左バンドですw

怒ってるフリをしてるアーティストはゴマンといますが、このバンド、というかヴォーカルのザック・デ・ラ・ロッチャの怒りは商業的な「怒ってるフリ」とかでは全然ありません。
彼は自分がマイノリティーがゆえのこれまで受けてきた矛盾、アメリカに住むネイティブインディアンを始めとする他のマイノリティーたちが白人から受けてきた仕打ち、アメリカの他国に対する理不尽な行為について心底怒り狂っております。
彼はロックをするためにそのテーマとして怒りを扱ってるわけではなく、怒りの表現手段としてロックを利用しているに過ぎません。

その紛れもない怒りが観客に伝わり、上記の動画のようなとてつもない観客のモッシュピットにつながるのです。
この当時のレイジはいろんなフェスに参加していましたが、デビューして2枚ほどアルバムを出してるだけなので大御所でもなんでもなく、フェスに出てくる順番も大トリとかではないんですが、明らかにレイジが出てるフェスはレイジの時が盛り上がりのピークとなっていました。完全に他の大御所はじめ有名アーティストを凌駕していました。
ロッキング・オン誌かなんかの評論家が書いてましたが、海外のフェスでレイジがパフォーマンスしている時は黒人、白人、その他あらゆるマイノリティー含めすべての人種がぶっ飛んでいてこんな光景は見たことがないとレポートしてました。

日本でも苗場で行われたフジロック・フェスティバルの第一回でレイジが参加、レイジのパフォーマンス中は雨に濡れた観客の熱気で人工的な霧がかかってしまい、野外会場が真っ白で何も見えなくなってしまった逸話は今でも語り継がれておりますw

当然ながら、政治思想云々より音楽的に優れてるから彼らは爆発的に世界中で売れたわけです。
その功労者がハーバード大出身の天才ギタリスト、トム・モレロ。彼の「変態ギターw」と言われるパフォーマンスもこのバンドにはなくてはならないものです。

極左バンドゆえに、アメリカの同時多発テロの際には米国内でレイジの全曲がラジオなどのOAで制限されました。
この曲が作られた90年代よりも21世紀以降のアメリカのほうが矛盾を抱えておりますが、ザック・デ・ラ・ロッチャは今のトランプ政権に対してどのような思いを抱いているのでしょうか。



Know Your Enemy

Know your enemy!

Born with insight and a raised fist
A witness to the slit wrist
As we, move into '92
Still in a room without a view
Ya got to know, ya got to know
That when I say go, go, go!
Amp up and amplify
Defy, I'm a brother with a furious mind
Action must be taken
We don't need the key, we'll break in

Something must be done
About vengeance, a badge and a gun
Cause I'll rip the mike, rip the stage, rip the system
I was born to Rage Against 'em!
Fist in ya face in the place and I'll drop the style clearly...
Know your enemy!

Know your enemy!

Word, is, born!
Fight the war, FUCK the norm!
Now I got no patience
So sick of complacence
With the D, the E, the F, the I, the A, the N, the C, the E
Mind of a revolutionary, so clear the lane
The finger to the land of the chains
WHAT?! The "land of the free?"
Whoever told you that is your enemy!

Now something must be done
About vengeance, a badge and a gun
Cause I'll rip the mic, rip the stage, rip the system
I was born to Rage Against 'em!
Now action must be taken
We don't need the key, we'll BREAK IN!!

I've got no patience now...
So sick of complacence, now...
I've got no patience, now...
So sick of complacence now..
Sick of, sick of, sick of, sick of...you..
Time has come to pay
Know your enemy!


Yes, I know my enemies!
They're the teachers who taught me to fight me!
Compromise! Conformity! Assimilation! Submission!
Ignorance! Hypocrisy! Brutality! The elite!
All of which are American dreams!

All of which are American dreams!
All of which are American dreams!
All of which are American dreams!
All of which are American dreams!

Composers: Tim Commerford, Zack de la Rocha, Tom Morello, Brad Wilk

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あまりにも有名なレイジのファーストアルバムのジャケット。