ROCK CD & DVD BUYER'S GUIDE III

一応、風景写真がメインです

壬生寺・万燈供養会とガイジン案内

壬生寺阪急京都線の大宮駅から歩いて10分ほどのところにあります。
私が生まれた場所が大宮五条でして、いつも利用している駅なのですが、壬生寺というところには行ったことがありませんでした。

お盆に灯篭の行事があるとのことで、墓参りと叔母宅に行った帰りに行ってみることに。

初めて行くのでスマホで地図を確認しながら細い路地を歩いていると、インド系っぽい家族連れが私に話しかけてきました。(よくガイジンに話しかけられますわw)
家族は40歳前後の夫婦と年頃の娘さん2人に一番下に10歳くらいの男の子。

壬生寺はどこか」と聞いてきたんですな。
スマホの画面を見せて、近くに壬生寺があることを教えたうえで、私もこれから行くので付いてくるようにと言いました。

寺の位置はわかっているものの、広い一角の敷地全てが壬生寺でして、入り口がどこになるのかグーグルマップではわからない。
運任せで行ってみたところ、私が行ったほうの門(北門)は閉ざされてました。
別に門があるようです。

「I'm Sorry,Sorry」とガイジン家族に謝る羽目に。
そのまま家族を引き連れて行こうとすると、逆から廻ったほうがええんちゃうか?とガイジン家族。
責任を負いたくないのでガイジンの言うとおりにw

私の場合、いつもは道端で知らん人に道案内をお願いすることはないんですが、なんせ5人もガイジンを引き連れてるのでそうも言ってられない。
途中ですれ違った地元の方に寺の入り口をお聞きすることに。
結果、ガイジンたちの勘のほうが当たってましたw

とりあえず表門を見つけて、「This entrance,sorry, sorry」と取りあえず再度めちゃくちゃな英語で謝ってると、家族たちに「Thank you for kindness」と丁寧に礼を言っていただきました。

それにしても正直な話、壬生寺の灯篭の行事なんて私ですら直前まで知らなかったのに、ガイジンたちが知ってるとはホンマその情報力に驚きです。

さて、撮影開始です。

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(2016/08/16 19:04)
確かに京都を案内するサイトなんかでは紹介されるようなそれなりにメジャーな行事ではあるかもしれませんが、御覧のとおりそないに観光客が押し寄せるようなものでもありません。
地元の方々が粛々と先祖を弔う行事のようです。

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前方にいる集団がガイジン家族の方々です。

イメージ 3
ちらっと写ってますが娘さんとか顔が小さくて足が長い!!

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本堂は昭和37年(1962)、全焼して本尊地蔵菩薩像を含む多数の寺宝を失ったとHPに記されていました。
その後に再建された本堂のようです。

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さて、この灯篭を撮影していると、ちょっと離れたところで例のガイジン家族と地元の方がなんか話し込んでおりました。
会話が時折聞こえてきます。
「それ昨日やっててんけどな、昨日。昨日って英語でなんやったっけ?」
還暦前後の女性がひとり困っとります。
私も英語は得意ではないのですが、さすがに「昨日」の英単語を知らんおばちゃんを放っておくのは気の毒ですw

私から割って入ろうかとガイジンたちのところへ行こうとすると、それと同時におばちゃんとガイジンからも呼びかけられた。
なんせ参拝客が殆どいないので私を呼ぶしかありませんw

どうもガイジン家族たちは「Danceはいつやるのだ?」と聞いてるようです。
実は道案内の時もこの「Dance」について聞かれたのですが、「私は壬生寺には詳しくない」と先方に伝えておりました。

地元のおばちゃんによると、それは昨日の晩にやっていたとのこと。
そのことをガイジンたちに伝えたのですが、先ほどHPを見るとおそらくおばちゃんが言ってたイベントとは違うような感じです。
16日に行われる中堂寺六斎念仏という「踊り念仏」をガイジンたちの持つパンフレットは「Dance」と記しているようです。確かに道案内の時にちらっとガイジンのパンフレットをちらっと見たのですが「Buddhist Dance」との文字があったようでした。

16日の踊り念仏だとこの日は15日なので「Tomorrow」という話になり、うそを伝えてしまったことになりますが、壬生寺のHPによると大雨警報でこの行事は結局流れてしまったようです。
それにしても地元の京都人すら知らんような情報をこのガイジンさんたちは入手しておりますが、残念ながらちょっと情報のディテールが甘いようです。

さて、踊り念仏が本日はないということを納得してもらったのですが、彼らはまだ不満のようです。
今度は灯篭です。

「灯篭は水に浮かべて流れるものではないのか??」というのです。
私が入手した情報ではこの寺にはそんな行事はないという認識なんですが、念のためおばちゃんにも確認しましたが、そんなのはないとのこと。
ただ、英語で伝えるのが難しく、そもそもこのガイジンたちのパンフレットの灯篭流しはどこの行事を指しているのかということになります。

困っていると今度は長身の白人男性が割って入ってきました。
彼は少し片言の日本語ができるようです。

地元のおばちゃん、白人、私と3人でいろいろ話したところ、まずこの近辺ではそのような行事はないだろうというのと(Because, there is not river around hereとガイジン家族に伝えることで先方も納得w)、京都の灯篭流しといえばやはり「五山の送り火」だろうと。
16日に嵐山で灯篭流しの行事があると伝えました。
(どこまで伝わっているか知らんが)

理解したかどうかは知りませんが、寺を去っていくガイジン家族。
おばちゃんと白人男性から「ありがとう」と言われ(白人男性に助けられたのは私ですがw)、もちろん私もお二人に「ありがとうございます」「Thank you」と返しました。

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ちなみに千個以上もあるこの先祖追善を願った灯籠ですが、なんとわずか2000円ほどで自分の先祖のものを作成していただけるようです。
この万灯会、仁平3年(1153年)にはすでに記録があるとのことで歴史の長い行事なのでした。

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今度は白人の親子連れ。
彼女たちも「灯篭流し」が目的で来ていないことを祈るばかりですww

それにしてもいつもひとり黙々と撮影しているのですが、この日はよぉ喋りましたわw

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(19:25)