京都の紅葉2017~朝の雲龍院と「京都人の密かな愉しみ」
同じ京都の電機会社に勤める神奈川出身の晃と京都育ちの美里。
悟りの窓。
ある夜、二人は初めてのデートで市内の懐石料理を堪能する。
食事後、晃は東福寺のほうに住むという美里をタクシーで送ることに。
「泉涌寺(せんにゅうじ)まで」とタクシーの運転手に告げる美里。
「また案内していただけますか?」とか話しているうちにタクシーは泉涌寺道へ差し掛かる。
参道のほうへ入ってくれと美里。
参道を進み、タクシーが門の前まで来ると更に「入ってください」と美里。
「寺のなかへ??」
運転手も晃も目をパチクリした状態でタクシーは泉涌寺の門をくぐる。
泉涌寺の前を素通りし・・・
「ここのお嬢さん・・だったんですね・・」度肝を抜かれる晃。
タクシーを見送った美里はつぶやく。
「もう電話もかかってこうへんやろ・・」
寺の一人娘だと知った時点で過去のデート相手は皆逃げてしまっていたのだった・・・
美里を送った後、晃はタクシーの運転手からいろいろな話を聞くことに。
雲龍院は室町時代から続く塔頭であること、雲龍院も含め塔頭では住職とそのご家族が住んでいる場合が多いこと、基本的に世襲制であること、跡取りが娘さんだけの場合は婿養子をとって坊さんになってもらうか、娘さんが尼さんになるかなどが考えられること。
NHK「京都人の密かな愉しみ 縁結び編」のなかの「私の大黒さん」という短いドラマの冒頭シーンです。
実際の雲龍院の方々に取材した上でのドラマなので寺に住むというその特殊な家庭ならではのエピソードが散りばめられています。
今の紅葉シーズンは雲龍院は夜の拝観もしているんですが、寺にて公開されている「走り大黒天」が寺の台所にあることから、匂いのするような料理・・特にカレーなんかはシーズン中は厳禁なんだそうです。
さて、ドラマの展開はというと、美里が「また振られた」ってなことを同じ境遇の寺の娘である女友達と茶店でしゃべってたところに着信音が。
このドラマを見てからずっとこの雲龍院に行きたかったのですが、やっとその機会が!
ドラマとは関係なく、ホンマ見どころ満載の立派な塔頭です。
(2017/11/19 08:47)
拝観時間は9時からですが早めに来ました。
まずは蓮華の間。
この蓮華の間では座布団が1枚置かれています。
その座布団に座って障子のほうを見ると・・
左から椿・灯籠・紅葉・松が障子窓を通して見えます。
月の形でくり抜かれた壁がオシャレ!
朝一番に来た私ですが、夜のライトアップも引き続き鑑賞させていただくため、この近辺で膨大な時間つぶしをすることにw
一旦、雲龍院から撤退。