一年前に利用させてもらった広電の記事をちょうど書こうとしてたところに、昨日NHKで「一番電車が走った」というドラマがOAされてました。
知っている方も多いでしょうが、市街の中心部を走る広島電鉄・・通称・広電(ひろでん)は45年の原爆投下により全ての路線が壊滅的な被害を受けたのですが、8月9日・・つまり原爆投下からわずか3日後、市街は未だ大混乱の状態にもかかわらず一部区間(1.4キロ)において営業の再開までこぎつけました。
「一番電車が走った」はそれをドラマ化したものです。
ドラマの主人公は「雨田豊子」という16歳の女の子ですが、実在の人物で現在もご存命の方です。
当時、男の人手がないために10代の女生徒たちが広電を運転してたそうですが、ドラマによると豊子さんもそのお一人で、原爆が投下された朝は早番で運転をしていて爆風で車外に飛ばされたそうです。
奇跡的に助かった豊子さんはその3日後の広電の「一番電車」も運転することになるのでした。
人類史上かつてない地獄と化した街のなか、自分の家や家族、負った怪我の治療や食料の調達など自分のことを二の次にして短時間で電車の再開を成し遂げた広電の方々(当時動員された女生徒さんたち含め)は日本人の誇りといっても過言ではないでしょう。
その広電の凄さは今も引き継がれています。
なんせ路線は8つもあって、その路線をひっきりなしに電車が走ってまして、路線延長と輸送人員など「日本一の路面電車」です。
上の写真のように3両編成もあったりするんですが、ホント時刻表をあまり気にしなくても朝から次々ホームに電車が滑りこんできます。
しかも、上の車両もそうですが新しい超低床車両 (LRV)が結構走ってて、これで採算が合うのか不思議です。
なんと「ワンマン」ではなく、車掌さんも乗ってる場合があります。すごい!
LRV車両とすれ違う左の車両はかつて京都で走っていた路面電車です。
その再利用の古い車両は最近、最新のLRVにドンドン置き換わっていってるようです。
残念な気もしますが、時代の流れですから仕方ありませんね。
宮島口駅です。厳島神社に行く時に利用しました。
宮島線は広電で唯一、専用軌道を走ります。
夜の広電。
駅の軌道敷が芝生になっててなかなかいい感じ。確か原爆ドーム前駅だったはず。
相生橋にて。
朝7時前の土曜日でもバンバン電車が走ってます。
昔も今もホンマすごい広電です。