ROCK CD & DVD BUYER'S GUIDE III

一応、風景写真がメインです

阪急嵐山線~6300系の美と阪急のこだわり

先日、嵐山に行く際に阪急桂駅から嵐山線に乗り換えたのですが、その日は紅葉シーズンとはいえ、平日の早朝だったためにさすがに嵐山へ向かう車両に客は殆どいませんでした。
私の独占状態だったんで車内を含め改めて撮影しました。

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桂駅6時30分、現在嵐山線を走る6300系です。

京都本線で特急車両としてを走ってましたが2010年に惜しまれつつ引退。現在嵐山線と土日祝日限定で京都本線を走る「京とれいん」という特別列車で活躍しております。

私が幼少からこよなく愛する6300系、小学生低学年くらいまで得意な絵を描く際は必ずモデルは6300系でした。
そう、既に私が小学校の時には走ってたこの6300系は上の車両も含め殆どが76年製造でして、既に40年以上も走り続けてます!
それでもこのピカピカの美しさを保たせるところが阪急の凄さです。

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阪急全車両に対応しているこだわりの塗装、「マルーン色」がそこらの首都圏や関西圏を走ってる通勤電車と格が違う高級感を漂わせています。

6300系は76年製造なのでアルミ製ではなく鋼製です。
当時、観光客が多い京都本線の特急車両として導入されたため、その特別感を出すために片側2ドア製です。通勤しか考えてない4~6ドア製とかみたいな全く落ち着かない車両とは月とスッポンですわ。

それでも6300系も平日は通勤として使われるわけで、通勤電車といえばやはり3~4ドア製でないと客の乗降に時間がかかります。並走するJRとの競争で負け気味だったためもあって特急の停車駅を増加させるとともに引退へとなったわけです。
※現在、京都本線の特急は片側3ドアの9300系

では内装も。

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阪急ならではの木目調のパネルがピカピカなので阪急の場合は他の古い車両も含めその年代を感じさせません。
そして阪急の車両では蛍光灯がむき出しなんてのは少なくとも私が物心ついた時から一切ありません。昔からどんな古い車両もカバーが装着されています。

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嵐山線へと生まれ変わるにあたり、内装は大きく変更されています。
阪急本線だった当時は運転席すぐ後ろの一部ロングシートを除き、特急車ならではの全てがクロスシートでしたが、嵐山線ではロングとクロスがちゃんぽんになってます。

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クロスシートは片側が二列と別の片側が一列でして嵐山線ならでは仕様となっています。
ただし、このクロスシート自体は阪急ならではの高級感はちょっと乏しい。

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やはり阪急といえばこのロングシートの「ゴールデンオリーブ」と呼ばれる緑色の座席です!
素材の7割はアンゴラヤギの毛を使っているというこのシートは立毛の復元力に優れていて、フカフカで触り心地も気持ちいい。これも昔からの阪急のこだわりです。
そして、最近の車両のロングシートは優先座席はワイン色が使われていまして、これもまた美しい。

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外観塗装、内装のパネル、シート、この辺の阪急の「利益の追求」から離れたこだわりが阪急ファンを惹き付けてやまない魅力です。

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6時40分、嵐山駅へ到着です。
この2時間後には平日とはいえホームは観光客でいっぱいになっているでしょう。

嵐山に来られるなど阪急電車を利用される際は阪急のこだわりをチェックしてみてください。