南三陸町・未だ復興進まず
南三陸町のレポートが今月初旬に届いたので、今年最後にこれを紹介したい。
(2012/03/19) 9ヶ月前の南三陸町沿岸部のようす
社協の方が11月初旬に現地にて支援活動していた時の報告だったのですが、私が現地を歩いた今年3月当時と町のようすは大きく変わっていなかったとのこと。恐らく、上の写真の風景と大きく変わっていないのかと思われます。被害の大きかった市街地では今も瓦礫の撤去作業が続けられている状態で、沿岸部は手付かずのままだそうです。
私が地元の方に聞いたところ、沿岸部は震災後70~80cmもの地盤が沈下しているとのこと。
報告ではその部分を嵩上げして漁業関連の作業スペースや公園を建設する予定らしいのですが、問題は住宅地です。
報道で聞く限り、コミュニティ崩壊を避けるべく、元々あった集落をブロックで分けて、その集落ごとに高台の木々を伐採するなどした更地に移転するらしいんですが、当然ながらブロックの住民全てがその移転先に納得するはずもありません。ブロック内で反対派が生まれるわけで、ブロック内のすべての住民の同意を得るのは至難の業です。移転先も不便なところが多いと察します。
数カ月前の報道では20以上のブロッグの内、移転の同意にこぎつけたのがわずか2ブロックとのことで、震災から間もなく2年が経とうとしてますが、一向に復興の兆しが見えません。
民主党政権下では復興予算19兆円のうち4兆円もの額を訳の分からんところにまわしていたことがNHKにすっぱ抜かれ大問題になりましたが、復興予算があまりまくってるならまだしも、被災地の方々の話では最低限必要な金がまわってきていないのが実状で、政治家や中央官僚のあまりの無能っぷり、税金ドロボウの仕事っぷりには辟易します。
来年、安倍政権下で復興が加速することを願わずにはいられません。