ROCK CD & DVD BUYER'S GUIDE III

一応、風景写真がメインです

冤罪:あなたが電車でもし痴漢に間違われたら

酒で酔っ払った状態で電車の車内で女性の体を触り、捕まってるアホなオトコがよく報道されとりますが、忘年会シーズン真っ只中の今、一生「チカン男」として世間から指をさされないように、記憶が飛ぶような酒の飲み方は当然ながら慎むべきです。そもそも、触ってなかったとしてもヘベレケ状態で犯人にされたら、反論のしようがない。
 
でも夜よりも、朝の通勤電車なんかのほうがずっと混んでいるため、気をつけていても何かの手違いで「チカン扱い」されるとも限りません。
ワタシは以前、女性が背後にいるときにどうもケツを触られてるんじゃ??と思うことが数回ありました。
まぁおそらくカバンとか何かが擦ってるだけと思うのですが、男性でもそういうふうに疑心暗鬼になるほど都会の通勤電車ってのはギュウギュウ詰めの状態なんで、どこで冤罪がふりかかるかわかりません。
 
車内では両手を挙げてつり革を持つなど事前の防護策をとるべきですが、何かの手違いで「チカン扱い」されてしまった場合はどうしたら良いのか。
 
NTV「行列ができる法律相談所」でおなじみの本村弁護士が関西ローカルの番組で語っていたのですが、それによると、
「真っ先にその場から逃げろ」
とのことです。
 
えぇ~~?!それって、おかしいやろ??と思う人も多いでしょうが、胡散臭い(?)本村弁護士だけがこうおっしゃってるのではなく、同じく「行列~」に出演している北村弁護士も同じ意見なんだそうです。
 
「なぜに無実の俺が逃げないといけないのだ??ここは正々堂々と冤罪に向きあおうじゃないか!!」
という真っ直ぐな態度を貴方がとった場合、その後の展開は以下になります。
 
①ホームで駅員に引き渡されるなどして駅長室へ
②警察官が来てそのまま警察署へ
③逮捕
④送検
⑤勾留請求
⑥裁判官から勾留決定(最長20日間)
⑦起訴
⑧裁判へ
 
 
この①から⑧までの間、貴方がどんだけ正しいことを言おうが説得しようが、⑧の裁判まで逃げる術はありません。
⑥で「罪を認めたらここ(留置場)から出してあげよう」などという条件を出してくると思われますが、とにかく無罪を訴えている限りは結局は裁判までいってしまうシステムになっています。
そうなると、裁判で例え勝ったとしても(そもそも勝つ確率自体が低いとおもわれるが)、さすがに人生のダメージは相当なものです。
 
通勤電車なので次の日も同じ路線の電車を使わないといけないことでしょう。名前は知らなくとも顔はお互い知っているという乗客も多いと思います。
それでも、兎に角、逃げなければならないということです。
 
ワタシは15年ほど前のとある日の朝、阪急電車・三宮発梅田行きの通勤快速に乗っていました。
十三(じゅうそう)駅に着く間際、静まりかえった満員電車で突然、雄叫びが。
「オラァ、オッサン、何触っとんじゃゴルァアアア!!」
絶叫と同時に十三に着くと、ガングロのヤマンバみたいな顔した女子高生に大人しそうな中年サラリーマンが電車から引きずり降ろされ、駅員に引き渡されるという恐ろしい光景を目にしました。
果たして、ヤマンバを触るでしょうか??
 
逃げてください。
 

 
追記:
別の意見として下記のダイアモンド・オンラインのサイトで他の弁護士が語るのは、「逃げる」というアドバイスは無責任極まりないとした上で、以下のように述べられています。
 
現実に、痴漢犯人に間違われたら、逃げ切ることなどほとんど不可能だと考えた方が良い。もし逃げたら、そういう行動を取ったことが有罪の証拠とされるだろう。
 筆者から言えるのは、そうなったら仕方がない、と覚悟を決めることである。そして、落ち着いて、その時の状況を記憶しておくことだ。たとえば、下記のようなポイントだ。
・自分と相手との位置関係
・自分の両手の位置
・周囲にどんな乗客がいたか
 できるだけ詳細に思い起こすことだ。忘れないうちにメモすることをお勧めする。自分は無実なのである。冷静に、毅然と自己主張することだ。