ROCK CD & DVD BUYER'S GUIDE III

一応、風景写真がメインです

南相馬:警戒区域の境界

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これより写真の前方方向は運行されておりません。警戒区域に入るからです。
 
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既に現地からメールで投稿しましたが、警戒区域外の街のようすは本当に普通の感じでした。
お年寄りも若い学生も普通に生活されてますし、店も殆どが普通に営業してましたし(マクドだけ何か知らんが閉店してたが)、工場なども普通に操業してました。道の駅の駐車場とか車だらけ。
この活気ぶりは意外でした。
 
・・がもちろん、その「普通」のようすは表面上だけであって、暮らす人々の心中や実際の生活は本当に大変だと察します。
 
例えば、私は「放射能なんかバカみたいに神経質になるほどでもない」という立場ですが、それを完全に立証するのは専門家ですら困難な状況ゆえ、当然ながら逆の立場の方もおられるわけです。
それはそれでアカの他人なら問題ないのですが、問題はその放射能に対する考え方が同じ家族内で割れた場合です。
 
例えば、放射能について少しでも子どもに浴びせたくないという母親と、私のようにそないにビビる必要もないと考えてる父親が対立しているような家庭は福島には数え切れんくらいあるでしょう。最悪の場合、この放射能に対する考え方が噛み合わず、離婚に至るケースもあると聞きます。
そうなると本当にかわいそうなのはその夫婦のお子さんたちであって、目に見えぬ放射能も怖いですが、それ以上に子どもたちにかかるストレスにも気を付けなければならんのは言うまでもありません。
 
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警戒区域のすぐ手前にあるセブンイレブンと写真のちょっと奥にある店が昼ごはんをいただいた食堂。
 
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警戒中の警官を窓越しに見ながらいただいた昼飯。
 
実は「警戒区域手前の客もいなくなってしまった寂れた飲食店で、そのご主人から近辺のようすを聞く・・・」ってのを勝手に想像して現地に行ったんですが、それどころじゃなく、ホンマに大繁盛。
スーツや作業着を着た人などいろんな客でごった返してる状態で、とてもじゃないが会話できるレベルじゃなかったです。まぁうれしい誤算というかんじ。
 
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南相馬警戒区域内のほうを撮影。
この山の向こうにある浪江町については住民の帰れる目処が立たず、とうとう町長が「代換え地」に町民が集団で移住するという困難な決断を迫れている。
今回の原発の件については日本では前代未聞の事態であり、その渦中におられる方々の心中や如何ほどのものかと思われますが、事態がいい方向に向かうことを切に願うばかりです。
 
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南相馬をはじめ、警戒区域内外に観光スポットはたくさんあるようで、こういうのを見ると本当に悲しい。