ROCK CD & DVD BUYER'S GUIDE III

一応、風景写真がメインです

震災から一年、日本人にがっかりした一年

関東震災直後は朝鮮人の方々に対して虐殺などが行われたが、基本的に日本人はおとなしい民族なので、阪神大震災においても略奪や暴徒化などは「一切起こらなかった」といっていいくらい、秩序が保たれた状態だった。阪神間なんてどちらかというと「ガラが悪い」にも関わらずです。
本部が神戸にある山口組が率先して炊き出しを行ってたくらいですから、混乱に便乗した犯罪などは少なかったはず。
 
人柄が良さ気な東北においても同様で、その平静を保つ民族性ついて海外を中心に改めて日本人の良い点が報道されてたようですが、まぁこの一年、ワタシ個人的には日本人についてはガッカリした点のほうが多かったような気がする。
 
①危機管理
原発についてはこれでもかってくらいにあらゆる危機を想定して、安全性が保たれてると思い込んでたが、完全に国と電力会社に騙されてた。
関西なんかは原発に頼りっきりだったんで、TV-CMや新聞広告でもやたら「原発のクリーンさ」が強調されたものが垂れ流されてましたが、大嘘だったと言わざるを得ない。
 
電源喪失ってな初歩的な危機管理すら最初から想定していないってのは酷すぎる話。
※ちなみにアメリカでは全電源喪失を30年も前に既に想定、安全規制に活用している
原子力を研究している学者と電力会社、国がズブズブの関係で全く監視状態が働いてないことも露呈した。
こういうやつらに人類史上最も危険な施設を任せてきたってのは本当に恐ろしい話です。
 
②マスコミ
震災発生時は海外にいたので当時の日本のマスコミの詳しい報道は知らんのだが、当時海外からメールにてこのブログに記事を書いたとおり、震災直後の一番大事なときにNHK関東ローカルの「計画停電にやたら時間を割いてたことについては相変わらず在京のマスコミってのはズレてるし当てにならんと当時思ったもの。
この件については今も大きく疑問を感じる。恐らく当時、東北にも肝心な情報を流さんとこの「関東の計画停電」について流れてたのでは??と思うのだがどうだろう。
(その時間の割き方からして関東ローカルの枠に留まっていないと思う)
 
それよりも何もよりも、原発メルトダウンについてNHKは政府の全くいい加減な情報を垂れ流すのみ。しかもNHKに出てくる解説役は原発ムラのお抱え学者で、政府の発表にお墨付きを与えるだけ。
何度も言うが当時は日本にいなかったので他のマスコミがどう報道してたか詳細は知らんが、水素爆発やメルトダウンの危険について、マスコミがどれだけ警鐘を鳴らしたか甚だ疑わしい。
 
また、震災後に原発の経済性や安全性のウソを批判しはじめたが、大事故が起こって初めてこんな問題点がポロポロ出てくるってのは何ともおかしな話。叩きやすくなったから叩いとけって感じにしか見えない。
事が起こったあとに批判するのはド素人のワタシでもできる話で、先見性もジャーナリズムの面も何もないに等しい。
やたら国や東電を批判する前に、新聞社やテレビ局をはじめとするマスコミ連中は自分たちの報道について再度検証する必要が多分にあるかと思う。
 
③がれき
テレビで見る限り、ホンマ全然片付いてない。
規模が違う阪神大震災と比較するのはおかしいのかもしらんが、以前にもここで書いたように、例えば阪神大震災の時に完全に横倒しになってたあの有名な高速道路。あれなんかは、ワタシが現地に入った震災発生10日後には完全に更地になってなにも瓦礫が残ってなかった。(ただし、耐震性に対する追求を逃れる隠蔽工作の可能性あり)
それは一例ながらも、阪神の瓦礫撤去のスピードだけは凄まじかったように思う。
 
今回の震災は阪神どころではない瓦礫の量が発生しているため、なかなか撤去できんのはわかるが、だからこそ、他の自治体は協力すべきであるはずが、何かというと「放射能放射能」と繰り返すキチガイどもの大騒ぎっぷりに阻まれている。
このキチガイの皆さんは自分の住んでいる地が一生地震が起こらないとでも思っているんだろうか??
んで、そいつらは自分が住んでるとこが震災でダメージを受けた際にどこの自治体の協力もなしに復興させる確信があるんだろうか??自分たちの瓦礫を受け入れなかった過去をないがしろにして、まさか自分たちの瓦礫を東北にお願いするってな恥知らずな行為はできんと思うが。
 
石原都知事については個人的には好きではないんだが、この瓦礫の受け入れの発言については本当に気持ちの良いものだった。「ごちゃごちゃ言うやつはほっとけ」的なリーダーシップはやはりこの緊急事態時には絶対必要で、本当に頼もしい。
橋下大阪市長も受け入れを表明しているが、処分地が大阪市の場合は埋立地であるゆえに法的な問題をクリアさせるのに多少時間が必要とのことだが、受け入れは確実のようで、こういう自治体がドンドンでてこないのが全く理解できない。
 
放射能まみれの瓦礫を処分するのではない。
東北の瓦礫の大半の放射線量は限りなくゼロに近く、しかもその値は大阪梅田の地下街よりも低い。
ごちゃごちゃと子どもをダシにして放射能で騒いでるヤツらはもう日本から出ていって中国にでも移住してくれたらいいんだが。
ただ、実際のところ、自分の住む自治体の瓦礫の受け入れについては約7割が賛成しているらしい。(NNNの世論調査より)
一部のキチガイに惑わされず、国および各自治体の長は強権的に復興に力を注いでもらいたい。
 
大の知日家で日本国籍を取得されたドナルド・キーン氏は先日の取得の会見にて、「今までお客さんとしての礼儀もあったが、今後は日本社会への文句も言える」とした上で、震災から1年の感想を聞かれると、
「率直に言ってがっかりした。日本人は力を合わせて助け合っていたが、現在はそれがない。もう忘れてしまったのではないか。まだやるべきことはいっぱいある」
と答えた。
 
多分、来週ワタシは東北に行くことでこの非国民どもに対する怒りが増幅されるのは間違いない。
 
 
追記:
 
肝心なのを忘れてた。
 
④政治家
政治家を減らすことで国の経費を削減するなんてのは微々たるもんなんで、どっちゃでもええんちゃうの??と思っていたが、この一年を見ていてつくづく思った。
政治家はもっとバッサリ減らしてもいいかもしれない。あまりに働いてないクズが多い。
この戦後最大の危機的状態に働かなくて、いつ働くんだ??という話。