武田邦彦「東北の野菜は捨ててもらいたい」
東京にだけは断固として放送することを固辞している例の「そこまで言って委員会」での一場面です。
橋下（現大阪府知事）がこの番組での発言で裁判沙汰になったり、何かと話題になることの多いこの番組ですが、久々に物議を醸しております。
4日放送で問題になっているのは以下の武田邦彦氏の発言です。
番組のオーラス、小4男子からの質問ということで、以下のお題が。
「東北の野菜とか牛肉を食べたら僕らはどうなるの？」
この番組には毎回いろんな歯に衣着せぬパネラーが出とりますが、当然この話題では武田先生の独壇場です。
武田：
（ニヤニヤしながら）
もちろん、健康に害しますからできるだけ捨ててもらいたい
（スタジオ爆笑）
（※これ、爆笑になるような話題ではないんですけど、武田さんの人柄というかなんというか、ズバッと何事も切り捨てて言うんで、なんかマジで聞いてるほうは笑ってしまうんですわ。以下続けます）
武田：
これは決まってます。仕方ないです。今生産するのが間違っている。綺麗になってから生産しないと。
畑に青酸カリが撒かれたと。青酸カリを除けてから植えてください。これは順序。
仕方ないですよ。ね？撒かれたものは撒かれた。こんなものはいくら言っても仕方がない。そんなことグズグズ言わないほうがいい。
辛坊さん（そこまで言って委員会副委員長）：
武田：
私、仙台の北の大崎ってところから、今日朝、仙台空港から来ました。この大崎のすぐ北の一関、ここには海を通って放射性物質が落ちて0.5μSVになりました。まぁ大変に悲しい現実なんですが、東北の人とか福島の人を助けるには牛肉を食べるんじゃなくて、別の方法を断固として政府はとらなければならない。
まずは国土を綺麗にしてから・・・除染をして綺麗にしてから取り組むという固い決意がないといけない。
この期に及んでね、外貨準備高なんかまだ増えている。子どもたちが困ってんのに。
家でいえばね、子どもが病気してるのに親が病院に連れて行かないでケチに貯金しているようなものですよ。
このときこそ、貯金をはたけって。1500兆円も貯金があるんだから。日本のこどもたちと国土を助けるために、今こそ子どもたちがこういう質問をしないようにしてほしいですねぇ。
（中略）
私はね、農家の方とか全力で救う必要があると思う。我々の同胞だから。ね？
救うのは僕らが被爆することじゃないですよ。農家の方が一年休業しても大丈夫なようにちゃんとやる。
これは日本国のプライドとしてやりたい。
辛坊さん：
武田先生、もういっぺん聞きますよ？
東北の野菜とか牛肉を食べたら僕らはどうなるの？？
武田：
健康を壊します。
我々の全くの宝の・・日本の子どもの健康を壊すことは絶対にやっちゃいけない。
番組内ではこの発言の後、武田氏の東北に対する言い方などに違和感をもった者が発言の撤回を求めるわけですが、武田氏は断固として受け付けない。
さすがに今回の放送はやばいかも？？と視聴者の誰もが思ったわけだが、案の定、武田氏の発言の中にあった「一関」の市長からクレームが。
現在、武田氏がこの抗議メールを公開してもいいか、市長に尋ねているところです。
発言の初っ端でちょっとニヤニヤしながらだったのは問題かもしれませんが、悲しいかなこのような発言を止めるのはお門違いというもの。
そのような風潮、および考え方が菅政権の万死に値する失態「SPEEDIのデータの隠蔽」に繋がったのは言うまでもないことです。
様々なデータを公表⇒共有した上で、活発に議論し、そして国民一人一人が各自で決断する。
これが揺るぎようのない鉄則です。今回の原発事故で改めて我々が再確認した鉄則です。
武田先生に批判的な意見も入れて（放送して）いる。全体を見てもらえれば、問題のある内容とは思わない
※武田氏の問題の放送はようつべで確認できる
