ROCK CD & DVD BUYER'S GUIDE III

一応、風景写真がメインです

紀伊半島の豪雨(2)

イメージ 1
 
上の写真は去年撮影した熊野川です。
紀勢線の車窓から川の上流に向かって撮影したもので、海への河口付近になります。
三重県と和歌山の境となる川で、写真左側が和歌山県新宮です。
 
紀伊山地の山々に降ったおびただしい雨はこの川の上流や支流に流れ込み、現在も濁流状態らしい。衛星写真でも川の幅が以前より明らかに広くなっているのが確認できるくらいです。
ご存知のように川に隣接した山のあちこちで土砂が崩壊しており、とてつもなくでかい土砂ダムもできてしまっているので現在も予断を許さない事態が続いております。
 
今朝の紙面によると、崩壊した土砂が川をせき止めたせいで、普段の水位から30mの高台にある家にも濁流が押し寄せて、亡くなった方もおられるようです。さすがにマンションの10階くらいの高いところで住んでいる方がこのような事態になることはなかなか予想できなかったかと。今回は深夜に豪雨のピークがきたことも不運でした。
 
私の母方の田舎である熊野市へは友人と車で来たこともあったんですが、とある事情でいつもの国道ではなく狭い県道にて紀伊山地を走ったことがあります。
あちこちに「落石注意」とあって、実際に県道の脇には落ちてきたと思われる石がゴロゴロ。しかも、県道のいたるところで落石によるものやそれに伴う工事のために通行止めで、迂回の連続。夜中にグルグルと気味の悪い山道を走り回ったことがあります。
そんな崩落しやすい山なんで、今回の雨で道路わきの法面がもちこたえるはずもなく、土砂で道が塞がれたことで孤立集落に陥った所が数箇所あるようです。
 
私の田舎の熊野市街は海岸沿いなので「孤立」ということはないんですが、それでも昨日の紙面で被害の報道がありました。
下記の写真も去年のものですが、熊野市駅のすぐ南にある大井川のかかった橋の橋脚が濁流により1本流れてしまったようです。
イメージ 2
 上の写真で5本の橋脚が写ってますが、そのうちの1本が流されたようです。
それにより紀勢線の一部の運休状態が現在も続いており、地元の方も大変不便な思いをされてるかと。
復旧は未定です。
 
日が経つにつれ犠牲者の数は増えていっており、台風の被害としては平成に入ってから最悪になるのは避けられないようです。
亡くなった方々のご冥福を心よりお祈りいたします。
 
イメージ 3
大井川付近。前方が熊野市駅