ROCK CD & DVD BUYER'S GUIDE III

一応、風景写真がメインです

アメリカ事情(3)~駆逐されていく「Made In Japan」

 
一回しか行ったことのないアメリカの事をあたかも永住しているかのように知ったかぶりで語るシリーズ。
暑さに弱いワタクシは家でゴロゴロしてるだけでネタもないのでこれで更新しますw
 
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もともとアメリカ人は日本人より陽気なんで飯食うところも賑やかですが、それだけではなく、音楽がガンガン鳴ってたり、大型液晶テレビがあちこち天井からぶら下がってたりして、それらがやかましさに拍車をかける。
 
店内にいくつもある大型液晶にはニュースかスポーツをチャンポンにして流しているとこが多い。
今年3月当時はニュースは当然東北大震災の一色、スポーツは大詰めだったNCAAのバスケットボールの中継にチャンネルを合わせてるとこが多かった。
 
・・・が、英語がわからん私がまず気になるのはそれら番組の内容よりも、液晶パネルの下にあるメーカーのロゴですわ。液晶メーカーのロゴです。
日本国内ならPanasonicSHARPSONYなどの日本メーカーのロゴがあるのが一般的でしょうが、残念ながら私が行ったアメリカの飯を食うとこでこれらのロゴを見かけることはありませんでした。
 
何のロゴか??
 
大体想像がつくかと思いますが・・
 
 
 
SAMSUNG,もしくはLGなんかの韓国製すわ!!!
 
ホンマがっくりです。
液晶を商品化したのは日本発だったはずなのに・・。
 
滞在中、ホテルを2つ跨ぎましたが、客室のテレビも何れも韓国製・・。
 
家電量販店にも行ってみた。
さすがに量販店には日本製があったんですが、液晶に関してはまぁSONYなんかがちょろっとあるくらいで韓国製品がホンマ幅を利かせていた。
私がいったBest BUYという量販店では大体日本製品が3~4割程度といったところか。後は韓国製品を中心とした他国の製品ですわ。
 
液晶以外の電化製品も思ったよりも日本製品を見かけなかった。
そんな逆境のなか唯一、日本製品一色で埋め尽くされていたのはデジタルカメラです。
これはコンパクトカメラも一眼レフも日本製品ばっかりでした。
 
・・が、コンデジに関してはSUMSUNGがちょろっと侵食しはじめていた。
液晶みたいに大した技術がなくてもモノマネが簡単なものと違い、たとえば一眼レフカメラなんかのレンズは特殊な技術がいるために簡単に真似るのは難しいかもしらんが、この先も安泰といえるかどうか・・。
 
 
アメリカ人はなんだかんだってブランドに対してそないに先入観はなさそうだ。
そもそも日本製がアメリカを席巻したのだって、アメリカ人が欧米メーカーにこだわらなかったからでしょう。
そんな門戸の広いアメリカ人がいくら品質がいいからって日本製にこだわるはずもなく、安い韓国製にドンドン切り替えていくのはある意味必然。液晶パネルの下に「SUMSUNG」なんかのロゴがデカデカとあることなど、日本人じゃ「ダサい」と思うところだが、そういう感覚は殆どないのでは。
液晶やプラズマが世間に広まる以前、大きいだけでぼや~~としか映らないソニーリアプロジェクションテレビがアメリカでは爆発的に売れたが、要はそないにアメリカ人は高い質を求めず、ある一定のレベルを満たしていればいいんですな。
 
日本では殆ど見たことのない「現代(ヒュンダイ)」の車がアメリカでは既にチラホラ走っていた。
韓国製による日本製の駆逐はアメリカに限ったことではなく、アジア各国をはじめ、世界中で起こっていること。
 
震災でうやむやになりつつあるが、TPPをはじめ国を挙げてこの状況を打破しないとホンマえらいことになります。
 
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アメリカのとある巨大ショッピングモールにて。液晶を開発し、現在もダントツトップの技術力を維持するシャープですが、海外での認知度・ブランド力は低い。