ROCK CD & DVD BUYER'S GUIDE III

一応、風景写真がメインです

アメリカ事情(4)~低い自殺率とオフィスに響く口笛

アメリカ事情シリーズ、6年ぶりの更新ですw
というのも先週は雑用でアメリカの田舎に1週間ほどおったんですな。
まぁ大してアメリカ人と交流があったわけでもないですが、その習慣や文化のギャップに驚かされます。

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ご存知のようにアメリカは銃社会ですが、銃による死者数で一番の多数を占めるのは殺人よるものではありません。
「自殺」です。半分以上を占めます。
首吊りや飛び降りとかなんかは怖かったりめんどくさかったりしますが、正直な話、手元に銃があったら自殺行為に対するハードルは相当低くなるでしょう。

そもそも自殺という行為は必ず成功するとは限らず、結構失敗するものです。私の昔の知人女性なんかも幾度となく繰り返して失敗していました。
例えばアメリカでの薬物なんかでの自殺の成功率は10%以下なのに対して、銃の場合は90%以上という高い数字のようです。
私なんかでも手元に銃があったら「生涯自殺しない」と断言できる勇気はありませんw

そんな簡単に自殺できる銃社会アメリカでも日本の半分の自殺率です。
日本に銃が蔓延してたら今どころの自殺率ではないでしょう。

アメリカ人の人たちを見てて思うのはホント人生を楽しそうに生きているということ。
皆明るいし、多くの人々の表情が笑顔なんですなぁ。ホンマ自由で人生桜花しています。

例えば、とあるオフィスのトイレに入ったところ、トイレ内で軽快な音楽がながれてました。まぁそんなオフィスもいくらでもあるでしょうから特に気を留めなかったのですが、その後に何回そのトイレに行っても音楽は流れていないんです。
そう、その時の音楽はどうやら個人が「大」をしている時に携帯でスピーカー出力してかけてたようなんですな。
どこまで自由やねんって話ですw

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現地時間17時前のブルーワーカーの人たちが利用している駐車場。

アメリカはサマータイムで、しかもここはカナダに近いところなのでお天道さまはまだまだ高いんですが、もう皆さん15時過ぎから退社しはじめてもぬけの殻ですw
以前にも書きましたがアメリカの人たちは朝はやくからオフィスや工場に来て働き始めて帰るのも早い。(朝が早いといっても帰りの早さを補うほどではありませんがw)
ホワイトカラー含め、ダラダラ残業なんかしないでアフター5を思いっきり楽しんでおられます。この時期は仕事終わりにゴルフコースに出たりするのも普通のようです。

17時ごろ、だいぶ殆どが退社して静かになったオフィスに私ひとり歩いていると、通路の向こうから一人の小太りの若い白人女性が。
髪の毛はピンクに染め、服装も白を基調に原色の水玉が入った働きに来ているとは思えない格好。
彼女は口笛を吹きながらこちらにやってきます。日本人なら私の存在に気づいた時点で口笛をやめるでしょうが、彼女は誰がいようがお構いなしでそのまま軽快に歩いてきます。そして私とすれ違いざまにニコッと笑顔になり、そのまま口笛を吹きながら去っていきました。
日本では絶対に経験しない光景ですw

あるイギリス人が日本で鬱になったと回帰した文章を読んだことがあります。東京の地下鉄でのラッシュ時のようすを見た時、人々の表情があまりに絶望的であることに相当なショックを受け、そのイギリス人自身もそれが乗り移ってしまったというんですな。
しかも、イギリス人が絶望的な表情を見たという時期が80年代半ばのバブル絶頂期の時です。
今なんかそれどころじゃない絶望の顔した人々が満員電車に揺られているはずです。

人の不幸・幸福を感じるのは「気の持ちよう」の要素が多分にあると思われ、それは遺伝子的な要因もあるといいます。
日本人は必要以上に不幸を抱えている民族なのかもしれないとアメリカの人たちを見ててつくづく思います。

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チップ制の影響もあるんでしょうけど、どこの店もホンマ明るい応対で笑顔の人たちばかり。