さて、えらそうなことをぬかしてるワタクシだが、実は身内にも踏み倒しているものがいる。

ワシの弟だ！！

このオトコは一流企業で研究職に就く「勝ち組」で年収も明らかに一般の社会人より高いと思われるが、それでも払っていない。
もともとこの夫婦は始末家で、出す時はポーンと出すが普段の生活はめちゃ質素。
汚い公団に住み、なんでかんでも家にあるものは中古。
姪っ子ふうちゃんの服もぼろいベビーカーもみな中古である。
無駄遣いしないのはいいが、払わなければならないものを払わないでは単なる「ケチ」だけでは済まされない。

このような弟のみならず、ワタシの友人でも払っていないヤツがいるが、コイツラを「法を犯した犯罪者」と直接強く批判したことはない。
あまりこんな話をしてるとそのうちムカムカしてきて、ワタシの性格の場合「それっきり断絶」になりかねんからだ。
ワタシがホンマに怒ったときでワタシから謝罪することはまずない。少なくとも生まれてからこの方記憶にない。そのような性格ゆえ、我がの理念を軽はずみで展開するとえらいことになる。

うちの弟みたいに金を持っていながら払わないヤツもいれば、またその逆もいる。

ワタシのとある従姉妹は現在40過ぎの独身。
彼女の母親はもう何十年も寝たきりだ。現代医療をもってしても治療できない難病で、脳もおかされており殆ど植物状態に近い。治ることはない。
介護を続ける従姉妹自身も最近は体調が芳しくなく、医療費は嵩む一方と思われる。
社員とはいえ、地方のスーパーで働くその報酬は想像するに高くはない。確実に年収300万を切るだろう。
しかし、そんな彼女でも受信料は払っているという。
「私みたいな貧乏人が払っているのに不払い者が多いっておかしいね」
と、NHKの相次ぐ不祥事で不払い者が激増というニュースが流れてた頃にワタシの母親に電話口で語ったという。

個人的にはNHKスペシャルをよく観るんだが、あれの制作費が莫大なのは誰でも観たらわかるだろう。
たった数秒のシーンを撮る為にスタッフは数ヶ月テント暮らしで張り付くなんてのはザラである。
しかも民放にありがちな、そのスタッフの大変さやその過程をやたら自慢げに流したりもせず、おおげさBGMとともにその貴重なシーンを流すこともない。
至って淡々と、その劇的なシーンをあっけなく流す。
何かと手厳しい「2ちゃんねるの住人」たちもそのようなシーンをみて、「単なる風景なのに涙がとまらない」というような書き込みをしていることもしばしば実況板にて目にする。

スポンサーや視聴率にばかり目を向ける民放ではまずこのような番組は作れない。
別に民放批判でもなんでもなく、広告料で作ってるんだから当然だ。

そのような束縛から解放されてる（実際はNHK内部もめちゃくちゃ視聴率主義を崇拝しているが）NHKの制作費は金持ちからも貧乏人からも集めた「受信料」によってほぼ成り立っているに他ならない。

NHKのええ加減な経費の管理，不祥事その他諸々NHKへの批判はあろうが、NHKを観ておきながら（何度もいうが全く観てないのなら構わない。法的には問題ありでも立派な抗議活動だと個人的には思う）逃げ得で金は払わんというみみっちぃ行為はNHKを批判する資格すらない。

最近は不払いの者たちがだいぶ減ったというが、それでもまだまだ「不法者」たちは根絶せんだろう。