ROCK CD & DVD BUYER'S GUIDE III

一応、風景写真がメインです

「あまちゃん」の再放送で毎朝がしあわせw

どうも。
殆ど惰性だけで生きている人間です。
今、余命宣告されてもたぶん特に動揺しないと思いますw

まぁそんなつまらん生活を送ってるヤツでも何かしら楽しみを見つけないといけないわけですが、今現在それにうってつけのドラマを毎朝やっております!

あまちゃんですわ!

このドラマ、放送終了後の総集編は見たことがあったのですが、15分×156話あるドラマをわずか数時間にまとめたものだったので、非常に荒い内容でした。
それでも結構おもろかったので「本放送は確実におもろかったんだろうなぁ」という感想でした。

そして今年3月末からBSにて再放送開始ということで、満を持して見ることに。
再放送も通常の連続テレビ小説の放送と同じように毎朝1話ずつ月~土にやってるんですが、そんなの朝から見てる暇がないので土曜にまとめて一週間分見てました。
ところが、GW中は体調を崩してずっと自宅に居たので当然土曜を待つ理由がないので毎朝観ることに。
その習慣がついてしまって、今や朝のクソ忙しい時に7時15分からテレビの前に鎮座して観ておりますw

しかし、まぁ想像以上におもしろい。
半沢直樹」がこれまで見たドラマで一番おもろかったドラマですが、この「あまちゃん」は最終回まで観ないとわかりませんがそれを超える可能性大です。
(この2つのドラマが同じ年にやってたというのがすごい)

このドラマは宮藤官九郎の脚本がいいのは言うまでもありません。
彼は初めてNHKのプロデューサーと岩手県久慈市に取材に訪れた際、その帰りの東京までの新幹線の車内で既にこのドラマの大まかなあらすじと構想を延々と語っていたそうです。もうこの時既に最初から最後までのあらすじが頭に出来上がってたので、あとはそれを肉付けするだけの話だったんですな。
彼も仙台生まれということで久慈市とはちょっと離れているとはいえ、同じ東北なので思いも強かったんだろうし、リンクしやすかったんだろうと思います。

しかし、なんといってもこのドラマは主人公・天野アキ(能年玲奈)です。
この愛すべきキャラがこのドラマの核になってるのは誰もが認めるところでしょう。
東京では目立たない、時にはいじめられていた友達のいなかったアキちゃんが岩手の袖が浜(ドラマの舞台)に母親・春子(小泉今日子)とやってきた途端、その町の風景や伝統、何よりそこに暮らす人々が一気に好きになって自分の中にあった明るいキャラが開花していきます。

大きい黒い瞳をキラキラ光らせて(ドラマを観てもらえればわかりますが、異様にキラキラ光ってますw)、「じぇじぇ!」とか言いながら笑顔で人々に語りかけるそのアキちゃんの姿は老若男女誰しもが好感もてるキャラでしょう。能年玲奈の表情や演技力はホンマ凄い。
本放送の終了後、この愛すべきアキちゃんが毎朝見れなくなったことで「あまロス」が全国で発生したことは全くうなずけます。

本放送では関東ほど関西では視聴率が伸びなかったのですが、その理由として「宮藤官九郎があちこちに散りばめているギャグが関西人には合わない」とよく言われてましたが、いやいや、尼崎育ちのワタシが見てもめちゃくちゃおもろいです。
そう、笑いあり、涙あり、感動ありのドラマなんですな。

また、母親の春子が昔アイドルを目指していたという設定でその当時である1984年頃のアイドルの映像や歌がふんだんに流れるのでワタシの世代なんかは更に面白みが増します。
小泉今日子がドラマの中とはいえ、「松田聖子がいかにすごいアイドルだったか」を松田聖子のエ・ビュー当時のポスターを背景にアキに語るシーンは当時を知るワタシらなんかからすると非常にケッタイな感じですw

基本的に明るいドラマですが、このドラマは舞台は2008年以降の話なので、2011年の震災も描かれます。
暗くなり過ぎない絶妙なバランスで震災を取り上げ、その後の東北を描写しています。(総集編で見た限りでは)

またこのドラマの大筋として流れている「地元に帰ろう」という思想がワタシには共感できます。
東京に憧れ地元を離れたいアキの親友のユイちゃん、東京からある意味逃げてきて袖ヶ浜を愛するアキ、この対比がおもしろい。

見たことがない人も多いかと思いますが、是非死ぬまでに一度御覧ください。
ワタシはこのドラマを観るのを糧にとりあえず今年9月までは生きようと思いますw

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