ROCK CD & DVD BUYER'S GUIDE III

一応、風景写真がメインです

サントリーのCMと企業風土(1)

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テレビCMにはうるさい(?)ワタクシですが、まぁこれまで名作を輩出してきた企業といえば、7~80年代以降を日本で生きてきた方の大半が「サントリー」というでしょうな。ワタシもそのひとり。

サントリーという企業はおもしろい。
ビール事業も45年かけてやっと去年12月期に黒字を出しましたが、これまで赤字の垂れ流し状態!!
それでもコツコツとビールの研究に邁進してきたわけです。ビールに関しては極論すれば殆ど趣味でやってきたようなもんですな!
非上場企業で同族経営だから成せる業。上場してたらたちまち株主から批判されてビール事業は潰されかねません(っていうか潰されますw)

サントリーホールサントリーミュージアムサントリー美術館など文化活動も盛ん。
そういう企業風土だからこそ、芸術的なCMが生まれてきたわけです。
ちなみに開高健, 山口瞳の両作家はサントリー宣伝部出身なのは有名な話。

では、珠玉のサントリーのCMをどうぞ。


トリス「雨と子犬」篇:1981年
曲:オリジナル
歌:ビリーバンバンの菅原兄弟の弟、すすむ氏



NA:
いろんな命が生きてるんだな
元気で、とりあえず元気で
みんな元気で

このCMは当時、カンヌ国際広告映画祭・金賞を受賞。
ワンちゃんは雑種で「トリス君」という名だそうです。


ウィスキー(オールド)「サントリーがある、顔がある」篇:1974年
曲:人間みな兄弟~夜が来る
作曲:小林亜星
歌:サイラス・モズレー



NA:
サントリーがある 顔がある
男がいる 女がいる
若者がいる 老人がいる
サントリーがある

喜びがある 悲しみがある
愛がある 憎しみがある
サントリーがある

唄っている 叫んでいる
語っている 黙っている
顔がある
明日がある
サントリーがある


この「サントリーがある」の動画に
「言ってる事はメチャクチャなんだけど最近のCMよりもすごいメッセージ性があって飲みたくなるね」
というコメントがあったがホンマそのとおり!

わけのわからんナレーションだがなんか説得力がある!!

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80年代初期ポスター

つづく