オカルトを肯定する者・批判する者

・・・まぁ、もちろん批判する者とは僕みたいな人間を指すのだろうが、一部僕らのようなもんに対して誤解があるようなので今回記事にさせてもらうが、僕のようにやたら「その科学的根拠を示せ」みたいなことをいうやつは、アタマから前世がないだの幽霊がいないだのってのを決め付けてるわけではない。一部、そういうヤツもいるかもしらんがそいつはそれこそ、その根拠を示せと突っ込まれ兼ねないだろう。

だが、やはりオカルト的なもんはあまりに胡散臭いのが多すぎるといわざるを得ない。

オカルトもまた文化・歴史の影響が色濃く出ているのはご存知だろう。
例えば、日本なんかは足のない幽霊であったり、欧米でのそれはやはりUFOだったりする。
先日、イギリス国防省の公式見解でUFOの存在を完全否定した。
いくらイギリス政府がその見解だからといって、これが100％正しいとは断言できないかもしれないが、少なくも我々が見てるUFOの証言や証拠写真・VTRの大半がでっち上げか見間違いであることは疑いようもない。

要はこのウソ情報が多いオカルトを実証するには相当な裏づけ、根拠が必要なはずだが、オカルト信奉者はその点があまりにええ寡言なもんが多い。
心霊写真などその典型だろう。あんな機械的な信号にすぎない画像データが、あるものにはその背後関係がわかって、あるものはわからないなんてなことがあろうはずもない。誰がみても見えるもんは見えるし、見えないもんは見えない。
プロのカメラマンの大半は心霊写真など信じない。そのすべての心霊写真を解明するという番組が昔関西ローカルであったが、確かに殆どの写真を解明、同じ写真を再現していた。（もちろん、全部ではなかったが）

以前にここで取り上げた、探偵ナイトスクープで霊的なものをお遊び感覚で取り上げて、上岡龍太郎がブチ切れた事件、彼はその次の収録で次のようなことを語っていた。

私が心霊現象などをアタマから信じていないと言われたりするがそれは大きな間違い。私は幽霊とかそういうものに非常に興味がある。だからこそ、何の科学的根拠もないいい加減な扱いでテレビに流されてることに憤りを感じる。
・・・みたいなニュアンスだったと思う。
これは全くの同感で、僕も興味があるからこそ、胡散臭いといいながら江原のスピリチュアルを見たりするし、前回ここで取り上げたアンビリバボーも時には見るし、稲川淳二の怖い話をポッドキャストで聞いたりもする。

ただ、それらをアタマから信じたりはしない。いうちゃ悪いが、特に金が絡んでる場合は尚更である。
オカルトを信じる、もしくは実体験を語る者ももっと自分を疑ってかかるべきだろう。

人間の五感なんてのはいい加減である。
三角形の点と線だけで人間の顔として見てしまう。これは科学的に解明されてるもので、類像現象（シミュラクラ現象）と言うらしい。

何の予備知識なしにとある山林の写真を数十人のグループに見せても何も見えなかったものが、心霊現象が耐えない場所という情報を事前に与えると、別の数十人のグループはそこに人の影を見出す。

差別的な発言になるかもしらんが、俗に言う金縛りになることを医学的には「睡眠麻痺」と呼ばれるらしいが、こんな夢とも現実ともわからんアタマのボケた状態での見聞きした現象など、サラサラ信じるに値しない。
そんなアホ状態になってる自分の体験談を平気で語ること事態、僕には信じがたいことである。
僕も寝起きに自宅で人の影をみたことがあるが、こんなもんは当然寝ぼけてるだけに過ぎない。

プロのカメラマンは心霊写真を撮らない、宇宙を見続けてる天文学者はUFOを見ない、心霊スポットの地元の住民は幽霊を見ない・・ってのが一般的であることをアタマに叩き込んでおくべきだろう。
冷静を欠いた者、思い込みの激しい者が無い物を感じることは容易である。
磁場が幻覚を見せると唱える研究者もいることを付け加えておく。
（心霊スポットと呼ばれるところは磁力が高いところが少なくない）

何しか、僕のようなオカルト否定派は頭ごなしになんでも否定するものではなく、どっちかというと繰り返しになるがオカルト肯定派こそ、その信憑性をもっと疑ってかかるべきだろう。
前回とりあげた「前世を知る少年」など、北朝鮮の核実験などより僕にとってはビックリ仰天の話で、だからこそホンマ、NHKや新聞社などで真剣に取り上げて欲しいくらいである。あれが事実なら社会面トップに取り上げるに値する記事だと個人的には思うのだが。

幽霊や前世が本当にあり、それを見ることができる能力者が本当にいるとしたら、なんと素晴らしいことか！
それを確証するに値する事例を未だ僕は知らないし、江原もあれだけの力を持ちながら、世田谷一家惨殺事件を解決する気は今のところないようだ。