ROCK CD & DVD BUYER'S GUIDE III

一応、風景写真がメインです

ライブドア株、上場終了

下記は本日のロイター記事です。
[東京 13日 ロイター] 14日に上場廃止となるライブドア<4753.T>が取引を終えた。上場最終日の終値は94円。投資家に迷惑をかけた──という評価が現状では一般的なライブドアだが、「会社とは誰のものか」といった問題を提起するなど、市場関係者だけではなく、社会全般に一石を投じたのも確か。同社の上場から、これまでの足取りをまとまてみた。

ITバブル崩壊時にマザーズ上場(2000年4月)
 上場した時の社名は「オン・ザ・エッジ」。創業は96年4月でわずか4年で上場を果たす。所属市場は東証マザーズ光通信<9435.T>、ソフトバンク<9984.T>などといったIT相場をリードした銘柄が大崩れする中での上場だった。株価下落が目立ち始めたIT系企業だったことから上場時は不人気で、初値は公開価格600万円を大幅に下回る440万円。その後の3万分割を考慮すると、理論的には公開価格が200円、初値が146円強となる。

◎最初の株式分割は1対3(2001年7月)
 ライブドアを語るうえで欠かせない株式分割、上場後初めての分割幅は1対3と、ごく常識的なもの。2度目となる2003年8月の株式分割は1対10で大幅なものとなった。

ライブドア社の営業全部を譲り受け(2002年11月)
 日本最大の無料プロバイダーを運営し、破たんした“ライブドア”の営業全部を譲り受ける。その後、2004年2月に現社名のライブドアに変更。ライブドアのホームページによると、この頃からM&Aを活発化させているが、その手法は株式取得が主となっており、後に注目された株式交換の手法は使われていない。

◎上場来安値を付ける(2003年3月)
 3月10日に付けた安値は9万8500円だが、その後の分割を考慮した実質的な最安値は9円85銭。ニッポン放送買収騒動時に、堀江元社長が当時の最安値報道について「最安値は10円。一連の報道は間違っている」と怒りをあらわにした根拠はこの理論値にあった。きょうの最終取引値は94円のため、かりにこの時点で購入し、最終取引で売った場合、買い値に対して売り値は9.5倍と大きな利益を確保できた計算が成り立つ。

◎1対100の株式分割株式交換によるM&Aが加速(2003年12月)
 市場のみならず社会的にも問題視されたのが、この1対100の株式分割。これが錬金術の源になった。分割を実施した後、株価は急騰し、翌年1月には上場来高値1万8220円(04年8月の分割を考慮した理論値は1822円)を記録。この年の3月だけでも株式交換による子会社化を4社、TOBを2社実施し、M&A戦略を加速させる。その後の粉飾決算につながり、同容疑による告発、崩壊につながった。当時、堀江元社長は1対100という大幅な株式分割を一度に行ったことについて「段階的な株式分割では経営戦略上、ライバルに置いていかれかねない」と語っていた。

◎旧大阪近鉄バファローズ買収に名乗り(2004年6月)
 賛否両論があったが、プロ野球のあり方に一石を投じたのが、ライブドアの旧大阪近鉄バファローズ買収に名乗りだった。その後、プロ野球への新規参入について楽天<4755.Q>と争うが敗北。ただ、こうした動きで、それまで資本市場で高かったライブドア知名度は、世間でも大きく向上した。

ニッポン放送株式の大量取得(2005年2月)
 時間外取引ニッポン放送株式を大量取得。その後、最終的なターゲットと目されたフジテレビ<4676.T>と司法も巻き込んで壮絶なバトルを繰り広げる。最終的には、ライブドア、フジテレビ両社は和解したが、ここで1470億円のキャッシュを手にしたライブドア側の実質的な勝利とみる関係者が多かった。このキャッシュが上場廃止が決定した後の株価形成に大きな意味を持つようになる。一連の騒動は、国内企業にM&A時代が本格的に到来と衝撃を与え、M&Aに対する関心が高まる一方、買収防衛策を打ち出す企業が増えるきっかけになった。

◎堀江元社長が衆議院選挙に立候補(2005年9月)
 郵政解散で注目を集めた2005年総選挙に堀江元社長が立候補。選挙区は、亀井静香自民党政調会長が立候補する広島6区で無所属だった。ただ、自民党からは大物が続々と応援に入り、これが後に「自民党が応援するくらいだから、ライブドア株式への投資は安心だと思った」──というライブドア株式で損害を受けた投資家の怒りにつながった。

証券取引法違反強制捜査、堀江元社長の逮捕(2006年1月)
 ライブドアへの強制捜査は、東京株式市場にショック安を招いた。市場全体で売りが殺到するパニックとなり、東証は前代未聞の株式全銘柄への売買停止に追い込まれる。3月に入ると証券取引等監視委員会証券取引法違反有価証券報告書の虚偽記載)で告発。それを受けて東証は4月14日の上場廃止を決定、きょうが最終売買となった。


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ライブドア株価、ここ5年間の推移(クリックで拡大)

さて、日本証券市場、史上最大に世間を騒がせた銘柄、ライブドアが本日をもって取引終了。(終値94円)

まぁ規制緩和に便乗して100分割をしたり、1~2年ほどで株価が70倍以上になったり、プロ野球参入,ニッポン放送株買収などで企業の代表が全メディアに出ずっぱりという状態、仕舞いには与党と組んで代議士にまでなろうとする始末で、それらに平行して連日流される企業情報・・とホンマ話題の尽きん銘柄でした。
Y板でも、ライブドアの板だけは年中24時間投稿が絶えない状態で、ソフトバンクの101万を超える105万近い投稿件数。そこは堀江信者とアンチ堀江の戦場でした。

経済的に大きく飛躍する時代はおわり、先がしれてるような気配の日本。
実生活でも鬱積した感のあるものは特に若い世代に多いと思う。
それを打破してくれる、もしくは自分ではとてもできない偉業を彼ならやってくれる・・そういう期待を一心に集めた人物がまぎれもない堀江氏だったんでしょう。

ボクは常にそういう人たちに対してネット上で批判する立場を貫いてきたわけですが、僕が全くそうでなかったとは言えないのも確かです。

前職でしょーもない能率の悪いアホ地方役人と仕事をしてると、堀江氏や宮内氏を筆頭とするライブドアの迅速でめまぐるしい事業の展開は、確かにはたから見ていて気持ちのいいもんがありました。
バカ役人とつまらん打ち合わせをしてから、疲れて自分のデスクに戻ったとき、会社の目を盗んでネットに繋げば、バカ役人とは全く違う人種の堀江氏や宮内氏がそこに居て、彼等ともしくは他の株主たちとブログを通して会話ができたわけで、その会話の内容は普段役人としている能率の悪い公共事業のものとは似ても似つかんもんでした。

ライブドア株で大損をこいてたボクはアンチ・ライブドアという立場を貫きつつも、自分がいる鬱積した世界とは全く違う世界に触れてるような錯覚に陥っていたことは確かです。
実際にブログ上で堀江氏ら幹部に新たな事業の提案などをしていた株主の方がたくさんいましたが、彼等もそのような錯覚に浸りたかったのかもしれません。

まぁ、このような錯覚は我等株主だけかとその当時思ってたのですが、堀江氏その他幹部も同じだった結果、本日の上場終了に至ったわけです。