ROCK CD & DVD BUYER'S GUIDE III

一応、風景写真がメインです

【ゴルゴ13】劇画家さいとう・たかを氏死去

去年、コロナ蔓延によるスタッフの感染予防を配慮して「ゴルゴ13」が初めて休載になったことがニュースになりましたが、50年間休載がなかった事実を知らなかった私は度肝を抜かれました。そして昨日の速報です。

 

さいとう・たかを氏が24日に膵臓がんで亡くなったという速報がスマホに入ってきましたがご高齢ゆえいつかこの日が来ることは分かっていたものの約25年間ものあいだ「別冊」で読み続けてきた私にとっては少なからずショックでした。

 

25年間読んだとはいえ、ゴルゴの歴史からしたら半分に満たない年月であってこの50年以上もの長期にわたって難しい世界情勢を分かりやすく読者に伝え、人気を維持し続けてきた功績は(今も評価はされているでしょうが)私はもっと称えるべきではないかと思っております。 

 

さいとう氏は早くから分業制を取り入れて脚本や作画など多くのスタッフによって作品を世に出していたことは報道のとおりですが、ここ数年においてさいとう氏が特に作画に対してどれほど関わっていたのかは私は把握してません。 

もしすでに殆ど関わっていなかったのであれば未だ力強いタッチや作風は変わっておらず、今後残ったスタッフさんたちによって継続される連載についてもクオリティは変わらないでしょう。

何よりさいとう氏が生前からご自分の亡き後も連載継続を希望されていたという事実は読者にとっても大きい。常に先を見ていたさいとう氏はその後を考えて布陣を張ってた可能性も高いかと。

 

去年の週刊文春のインタビューにて「プロフェッショナルとは約束を守ること、連載でいえば締め切りを守ること」と語っていたさいとう氏の超人的な50年の連載は依頼案件や約束を遂行するゴルゴと重なります。

25年間楽しませてもらったさいとう先生に感謝すると共に心よりご冥福をお祈りします。

 

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