［京都市］人口減と財政破綻危機
緊急事態宣言中の清水寺へつづく産寧坂付近のようすです。18時過ぎの撮影なので土曜とはいえコロナや観光客どうのこうの関係なく、そもそも以前からその時間帯は閉める店も多かったですが、それでもコロナ前ではなかった光景ではあります。
5月末、「財政再生団体」に２０２８年度にも転落する恐れがあると京都市が発表したことがニュースになりました。
まぁこういうニュースになると「殺到する観光客に文句ばっかり言ってた京都人、結局観光客激減でざまぁみろ」みたいなポンコツコメントがヤフーなんかにありますが、前から言ってますが別に観光客殺到による京都市の儲けなんてのは微々たるものです。住民税や固定資産税がそんなもので極端に増えるわけがない。
京都ってのは共産党が強いくらいもともとリベラル思考なので労組が強いのか公務員の給与が高いのも問題でしょう。過剰な住民サービスも有名です。数年前、うちのオカンが京都に住む叔母と京都市内を共に行動したとき、叔母がバスやら地下鉄を敬老パスで全部タダで乗車していたことにビックリ仰天してましたが、基本的に70歳以上の市民は貰える敬老パスは老人が増えるの比例して市の財政負担になっていってるようです。
観光客の増減の影響は小さいとはいいましたが、バスや地下鉄の乗客が減ることは痛手です。観光客殺到のときですら運営は厳しい状況で、市内のバス路線の一部を担ってた京阪バスが撤退したくらいです。これは京都市に限った問題じゃありませんがコロナ以降の公共交通機関の運営については相当厳しい状態でしょう。
周辺の滋賀県や同じ京都府の長岡京市なんかの人口が増える中、京都市の人口減少は国内トップレベルとのことで、やはり市街地周辺は高層マンションなどが建てられないことで不動産価格が周辺地域に比べて高いこともあるんでしょう。出生率も東京に次ぐ低さなどなどいい数字が見当たりませんが、国内で唯一破綻した自治体である夕張市と違って、世界的に有名な観光都市ですし、大企業の本社もある京都市なんかは回避策はいくらでもあるはずです。
まずはこういう事態をもたらした公務員が自ら身を切るしかありません。
