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一応、風景写真がメインです

[JR北海道] 経営破綻危機・国が3年で総額1302億円の支援

biz-journal.jp

 

これまでの人生でJR北海道を利用したのはここ2~3年の間の2回だけ、計9日間のみではありますが、この9日間は何百km以上の相当な距離を移動しまして、JR北海道の路線がどういう状態なのかはうっすら実感はできました。

この路線、ホンマ乗ってるだけでめちゃくちゃ楽しいんですが、それはここではとりあえず置いといて、問題はその魅力満載の路線継続に大きく関わる経営状態についてです。

 

まず私個人のエピソードとしては、旅行初日の千歳空港から札幌に向かう途中で1時間ほど運休するトラブル、更に帰りも札幌から千歳に向かおうとしたところでまたも事故発生で数時間運休し、急遽タクシーで空港まで行く羽目になるなどえげつない体験をしております。たった5日の旅行でこんな目に遭ったので「全く運行が安定していない」という印象を受けてしまいました。信号機の故障などが原因ですがやはり経営が厳しいのでメンテが行き届いていないのかもしれません。

多くの観光客が来る初夏にもコロナ前に行ったことがありますが、それほど車内が混雑している印象もありませんでした。

例えば当時えげつない人数が来ていたであろう中国人ですが、彼らは中国系の白タク(もちろん違法)を利用したりしており、美瑛や富良野などの観光地では中国人だらけでも列車は殆ど利用していません。・・まぁ、鉄道を利用しないで車を利用することについては日本人も同じかもしれません。

道東のほうなんかはそれが顕著でして、本数が少ないにも関わらず余裕で席が座れる状態でした。車内ではスマホを利用して周辺の観光案内を聞くことができたり、私が乗車しているときでもJR北の関係者の方から直接口頭でアンケートを受けるなど観光客を呼び込もうといろいろ模索はされております。

 

人口の減少で地元の利用客減、インバウンドの恩恵も薄いことに加えてここ数年の災害です。あちこちの路線で大きな打撃を受けてまして、復旧困難な箇所はバスの代替輸送なんかをしてますがそのまま廃線の流れとなったりしてます。

毎年のようにJR北では路線が廃止され、継続されている路線において駅がドンドンと消滅していってます。 

そのように経営効率を計って厳しい対策を行っていてもJR北が運営する23区間すべてが6年連続の営業赤字。つまり札幌周辺の区間ですら赤字で前途多難です。

それがコロナ前の話であって、コロナ後が更に厳しいのは言わずもがなです。

 

上記リンク先の記事にもありますが、JR東日本との統合の話も出始めてるようですが、仮に統合できたとしても既に上場しているJR東日本の傘下となると更に厳しい効率化が求められて路線の消滅が加速するかもしれません。

そうなってくると私がハマってしまってる根室本線花咲線(釧路~根室)すら対象となることは当然ありえます。

 コロナ前からそうだったんですがホント日本の未来はあまりに厳しく、JR北海道はあくまでその一端であって、この調子だと北海道で起こっていることがここ2~30年で全土に拡がっていくのでしょう。

 

 

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釧網本線の緑駅にて。