地震から逃れられない国(1)
日本に住んでいる限り、どこにいても地震からは免れるのは厳しい。
プレートの境目に位置する火山島そのものが即ち日本列島であるといって過言じゃないし、世界の中でたった0.3%しか占めない日本の陸地で、世界で起きる地震の約10%以上が発生していることはご存知の方も多いはず。日本での体で感じる地震の発生回数は年間数千回、毎日どこかで地震が起きていることになる。
日本で住むのなら震災に遭うことを想定してしかるべきだろう。
プレートの境目に位置する火山島そのものが即ち日本列島であるといって過言じゃないし、世界の中でたった0.3%しか占めない日本の陸地で、世界で起きる地震の約10%以上が発生していることはご存知の方も多いはず。日本での体で感じる地震の発生回数は年間数千回、毎日どこかで地震が起きていることになる。
日本で住むのなら震災に遭うことを想定してしかるべきだろう。
僕は20歳半ばまで大阪市の西隣の尼崎というところに住んでいた。
阪神間ではあんまり地震が起こらなかったので、住民も地震の備えをしているものは少なかったと思う。今でも大阪方面は少ないのではないだろうか?
阪神間ではあんまり地震が起こらなかったので、住民も地震の備えをしているものは少なかったと思う。今でも大阪方面は少ないのではないだろうか?
でも僕の場合、巨大な地震は阪神間でも起こりえると確信していた。
それは、故竹内均氏の講演を聞いた事によって感化された。竹内氏は東大名誉教授であるとともにNHK教育テレビでの出演、そして何より科学雑誌Newtonhttp://www.newtonpress.co.jp/newton/を創刊、編集者であったことで有名である。
それは、故竹内均氏の講演を聞いた事によって感化された。竹内氏は東大名誉教授であるとともにNHK教育テレビでの出演、そして何より科学雑誌Newtonhttp://www.newtonpress.co.jp/newton/を創刊、編集者であったことで有名である。
さて、その講演では宇宙などの壮大な話や、身近な生活上の科学まで幅広い話が聞けたが、そのひとつに南海・東南海地震の話があったのだ。
南海地震については下記のサイトで参考されたい。
(岡村土研:南海地震に備えるhttp://sc1.cc.kochi-u.ac.jp/~mako-ok/nankai/nankai.html)
南海地震については下記のサイトで参考されたい。
(岡村土研:南海地震に備えるhttp://sc1.cc.kochi-u.ac.jp/~mako-ok/nankai/nankai.html)
彼の話は大体以下のようなものである。
紀伊半島の南東沖に海のプレートが陸のプレートの下に沈み込むところ(南海トラフ)があるが、この沈む過程をプラスチック製の下敷きなどに例える。
端を片方の手で固定して、ぷらんぷらん状態の下敷きの逆の端っこを指で上から押す。
下敷きは下にしなる。これがプレートが沈む過程とするなら、実際のプレートは年間6cm沈むのだそうだが、下敷きを下に押せば押すほど、エネルギーがたまり上に跳ね返そうとする力が増大する。そしてプレートの場合、120年で7mほど沈んだ頃にエネルギーが爆発して跳ね返りがおこり、それが即ち巨大地震であるというわけだ。
紀伊半島の南東沖に海のプレートが陸のプレートの下に沈み込むところ(南海トラフ)があるが、この沈む過程をプラスチック製の下敷きなどに例える。
端を片方の手で固定して、ぷらんぷらん状態の下敷きの逆の端っこを指で上から押す。
下敷きは下にしなる。これがプレートが沈む過程とするなら、実際のプレートは年間6cm沈むのだそうだが、下敷きを下に押せば押すほど、エネルギーがたまり上に跳ね返そうとする力が増大する。そしてプレートの場合、120年で7mほど沈んだ頃にエネルギーが爆発して跳ね返りがおこり、それが即ち巨大地震であるというわけだ。
これが100年前後に一回起こる可能性があり、前回の地震から考えるとまだ起こる可能性は低いが、それでも誤差などを考えると近いうちに起きてもおかしくないと竹内氏は言うのだ。
ご存知のとおり、1995年1月17日午前5時46分のことである。
(2)につづく。