ROCK CD & DVD BUYER'S GUIDE III

一応、風景写真がメインです

阪神大震災から24年・天皇陛下が詠まれた「はるかのひまわり」

今日であの震災から24年です。
  
震災から20年を過ぎたあたりを節目にあちこちで毎年行われていた追悼行事はその維持の大変さ、及び活動されてた方々の高齢化から激減しており、だいぶ風化が進んでます。
震災の日である1月17日5時46分前後は民放の関西ローカル、NHKは神戸・東遊園地の黙祷の様子を中継し、私も毎年早起きして画面に向かって黙祷しておりますが、驚いたのは今年はNHKですら1分間の黙祷時間を待たず、黙祷途中で次のニュースに移ってました。
1年のうちの1分くらい時間を割いてもいいと思うんですけど、仕方ないのでしょうか。

そんな中で16日に皇居で開かれた「歌会始の儀」で、天皇陛下は以下のような歌を詠まれたようです。

贈られしひまはりの種は生え揃ひ
        葉を広げゆく初夏の光に


この「ひまはりの種」とは以前にこのブログでも取り上げた「はるかのひまわり」を指します。
阪神大震災で亡くなった当時小学校6年生だった加藤はるかさんは近所のインコにあげる餌としてひまわりの種を所有していました。
震災後の夏、震災で倒壊したはるかさんの自宅跡に大きなひまわりが咲き、その種の"子孫"は東遊園地の追悼行事などを通じて多くの方の手に渡って受け継がれています。
この種は私の手元にもあります。

2005年の震災追悼式典には両陛下が出席されたのですが、その時に予定外のちょっとしたハプニングが。
ある小学校5年生の女の子が両陛下にこの「はるかのひまわり」を直接手渡したのです。
皇后さまは「ありがとう。大切に育てますね」と言われたといい、実際に皇居で毎年育てられ今に至っているそうです。

それまで「関西には地震がない」と言われていた神戸で震災が起こり、その後も全く想定外の規模の津波が東北沿岸を襲い、地震がないことを企業にアピールしていた熊本でも地震で甚大な被害を受けました。昨年も大阪で地震があり、小学生の女の子が亡くなりました。
風化は避けられませんが、1月17日という日をまたどこかで起こるであろう震災に備える機会としたいものです。

イメージ 1
2015年、神戸での追悼式典に出席された際の両陛下。
24年経った今でも両陛下は被災者の方々に思いを寄せておられます。