ROCK CD & DVD BUYER'S GUIDE III

一応、風景写真がメインです

JR北海道・根室本線花咲線に乗ろう!

わずか5日間滞在しただけなのに3ヶ月に渡って30本も記事にしてきた北海道シリーズですが、とうとうラストですw

北海道へ旅行するのは初めてではないのですが、過去の旅行は何れも他人任せのプラン、そして知り合いたちと車(貸し切りバスなど)での移動で、ひとつの観光スポットにつき短時間の滞在であちこちへ移動に次ぐ移動。当時は写真を撮る趣味もなかったために全くつまらんもんでした。

まぁ写真撮影を始める10年前なら一人で5日間も旅行とかはあり得なかった話です。
せいぜい一人で遠出した思い出といえば和歌山の無人島・友ヶ島に行ったくらいでそれも日帰りです。
しかし、今回の北海道の一人旅は5日間でも全く足りないもので、ホンマはこの冬もまた行きたいくらいですw

今回の晩秋の旅行では台風のせいで後半3日間の天候は悪かったのですが、それをカバーしてくれたのが鉄道です。
ただしその3日間のうち、台風崩れの低気圧直撃で花咲線釧網線が丸一日運休になってしまったのが残念ですが。

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糸魚沢駅周辺の別寒辺牛湿原を走る釧路行き。

移動手段としても助かった鉄道ですが、撮影の面でもホンマ助かりました。
天候が悪くとも鉄道が走ってればそれなりの景色となるものです。

ということで後半の曇天のなかで撮影した根本本線花咲線を再度まとめてアップさせていただきます。(既にアップした写真と一部被ってるかもしれませんw)

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車窓からの別寒辺牛湿原。この湿原を走る際は一部車両を除いて徐行してくれるなど、観光客向けのサービスも行われつつあります。

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ルパン三世のラッピング車両。
11月からも別のラッピング車両が追加されてるようですが、都会を走ってるような下品な広告のラッピング車両とかではないので全然よろしいかと。

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糸魚沢駅。
駅を出てすぐレールがくねっているのは糸魚沢駅がかつて行き違い駅だったことを示しています。
ちなみにこの駅の周辺に民家らしい民家もないので、平日の乗車客の平均は1.2人、ほぼ1人です。いつ廃止になってもおかしくありません。
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糸魚沢~厚岸間にて。

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花咲線の終点、根室駅。19時過ぎの最終釧路行きとして出発する前です。
ホームは単線1面のみ。一日6往復の運行です。根室のような大きな街ですら乗車客の平均は64.4人です。
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早朝の釧路駅

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朝一番の釧路発の根室行きは快速列車でして、厚床までの殆どの駅を素通りします。

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線路周辺ではエゾシカがウロチョロすることがしばしばでそれも見ていて楽しいと同時にハラハラさせられますw

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茶内駅にて釧路行きとの行き違い待ち。

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別当賀~落石間。
もともと鉄道に乗るのは好きなほうではありますが、こないに興奮させられたのは初めてです。関西ではありえない光景です。

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落石駅。

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落石には漁港があったりしてそれなりに民家もあり、道路には車も行き交ってますが、駅の平日の乗車客は平均14.0人です。

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夜の落石駅。
本数が少なくても、やはり列車が街を走ってるというのはとてつもなく大きいと思います。

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何れも別当賀~落石間。

先日、本屋である鉄道風景の写真集を見てみると、関西内の鉄道は殆ど載っておらず北海道に一番ページを割いていました。当然、この落石岬の写真もありました。
そりゃ関西にはこんなのに匹敵する光景なんか皆無ですわ・・

花咲線の営業距離は135.4キロでして、その路線名称の由来である「花咲駅」というのは2016年に廃止されています。
営業密度(人/キロ/日)は昭和50年に1879人だったのが、平成28年には435人にまで激減。特に厳しいのが厚岸から根室までの区間で、平成29年の平日の乗車数は最大でも33人、最小で3人という相当厳しい状況です。

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厚岸から先を廃線にするとなると、上の別寒辺牛湿原や落石岬の光景から鉄道が消えることになります。
地元民の利用をどうにか伸ばすのが一番ではありますが、観光の鉄道としてこれほど魅了的な路線は全国にもないはずなので、観光目的の乗客ももっと増えてほしいところです。

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私は特に鉄ヲタでもないので、古い車両に特別なノスタルジーを感じたりするタイプでもないのですが、このシンプルなデザインの車両のサビ・汚れの具合やフロント部分のパイプなんかホンマかっこいいと思いました。
今回の北海道では鉄道を撮る楽しさを若干知ってしまった感があります。

以上、秋の北海道シリーズでした!!

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