ROCK CD & DVD BUYER'S GUIDE III

一応、風景写真がメインです

JR北海道とエゾシカ

JRを除く私鉄で一番長い距離を営業している近鉄はシカとの衝突事故に悩まされているようで、音波をつかったシカ用の「踏切」なんかも運用しはじめているということですが、JR北海道の路線のエゾシカとの遭遇確率についても想像以上にすごい状態でした。

特急に乗ってても「シカが頻繁に横断する区域に入ったので急ブレーキをかける可能性がある」旨のアナウンスが入るところもあり、最初は「北海道らしいなぁ~」なんて呑気に思ってたらそんなどころではありませんでした。

ある鈍行列車に夜に乗ってたときはシカが出たので急ブレーキ。
その後、軌道上のシカを追い払おうと何回も警笛を鳴らすも全く逃げようとしないようで、そのやり取りで1分以上停止することもありました。
列車で同乗した地元の方に聞くと、自家用車程度ではクラクションを鳴らそうが全く動じないそうです。エゾシカはデカイので下手に衝突すればクルマの方も大破するといいます。

別の機会でもシカが軌道上を列車と同じ進行方向で走り続けて、列車が速度を落としながら警笛を鳴らすもずっと軌道上から離れず線路の左右をピョンピョン楽しそうに走りながらずっと走り続けてました。

イメージ 1
根室本線花咲線にある湿原で軌道上をずっと走るシカ。

当然ながら衝突することも。
花咲線に乗ってるときは霧のたちこめる夕方、急ブレーキとともに私の乗ってる列車とシカが衝突しました。
列車は衝突後、指令所と連絡をするなどしばらく停止したたま。
その時の車窓から見た光景が下の画像です。

イメージ 2

群れで行動することが多いシカですが、衝突して死んだであろう仲間をずっと見つめていたシカたちです。何分もの間、微動だにしませんでした。
運転手が車両点検のために外に出たことでシカは名残惜しそうに林の中へ。

本州のシカは増えているかもしれませんが、最新の調査によると北海道のエゾシカは特に開拓時代から増えているわけでもないとの結果が出てました。元からいた個体数を維持しているだけの感じのようです。
同じ地元の人から聞いた話では特に列車とのトラブルが過去に比べて増えている印象もないとのこと。
これからもJR北海道エゾシカの対応で大変でしょうが、住民として先輩のシカさんたちと共存していくしかなさそうです。