ROCK CD & DVD BUYER'S GUIDE III

一応、風景写真がメインです

オウム7人同時死刑執行・EUの皆さんが大批判

日本はEUに加盟できません。
「日本はヨーロッパじゃねぇだろ!」と言われればそれまでですが、日本がヨーロッパに移動しても加盟できません。
EUの加盟条件に「死刑制度廃止」があるからです。

近代の日本は何かと欧米の猿マネをしてきたイメージがありますが、なんでもかんでも闇雲にマネてきたわけではなく、私個人的に「日本人が欧米の習慣・価値観をマネなかったベスト3」というのがあります。
まずは「室内土足」、そして意味不明のややこしい「サマータイム」、そして「死刑制度廃止」です。

欧米人が死刑制度を「野蛮」というのは否定できません。「目には目を」みたいなのは下等な人間の思考とも言えるでしょう。
正直な話、死刑制度反対論の左翼の人たちと死刑制度のことでディベートしたところで死刑制度容認の私が勝つ可能性はまずないと分かっております。
死刑制度廃止を唱える人はやはり人間として先進的な考え方であまりに崇高であり、死刑制度を支持する人間など殆ど「感情論」だからです。

しかし、そこまで物分りのいい人間になる必要がありますかね??
安易に感情に流されてはなりませんが、ある一定以上は仕方ないんじゃないでしょうか?

ある有名な弁護士会死刑廃止論者の方は自分の身内が殺人事件に巻き込まれた途端に死刑制度容認論に切り替えました。
正直な話、あまりに想像力が欠けていると言わざるを得ないでしょう。自分の身内が何の落ち度もないのに惨たらしい殺され方をしても犯人の死刑を望まず改心を望むのが本当の死刑廃止論者です。それだけ崇高な考え方です。
そのようなあまりに崇高な考え方、過剰な人権論を排除するのが死刑制度容認論者の立場です。

よくEUの死刑制度廃止論の話題のときに「おまえがいうな」と2ちゃんねらーが取り上げるのが無差別テロ犯に対する射殺です。

他のさらなる犠牲者を食い止めるべくテロの現場で射殺するのは当然のことだとは思いますが、死刑廃止を「野蛮」とするのに何の審議もなしに現場の人間がその場で人間を抹殺するのは野蛮ではないのでしょうか?
例えば、トラックを暴走させて歩行者天国を歩いてる人々を殺戮したテロがフランスでありました。その場でトラックを運転していたテロ犯を射殺しましたが、トラックを運転しているからといってテロ犯とは限りません。テロ実行犯に命令されてそれに背いたら射殺または爆死させられる状況で善良な人が無理強いでトラックを突っ込ませられている可能性だってあるはずです。

日本では「そこまでせんでも」というくらいに現場での容疑者射殺を回避しようとしております。
今回のオウム連中の死刑執行も例えば松本智津夫については257回もの公判をし、逮捕から死刑までに四半世紀を経ています。

日本の死刑制度にごちゃごちゃいうEUについては本当に「即行殺すおまえらが言うな」です。