ROCK CD & DVD BUYER'S GUIDE III

一応、風景写真がメインです

記録的大雨・武庫川の氾濫は回避

降り始めからの累計が神戸や西宮では400ミリを超えており、7日22時時点でも小雨がまだ降ってますが、武庫川の氾濫はどうやら回避できたようです。
2~3日前からずっと断続的に雨が降っているのですが、傘が役にたたないくらいの豪雨ってのは意外と短時間だったため、水位は決壊するレベルまで上がりませんでした。

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(2018/07/07 18:29)
宝塚駅近くの武庫川の状態です。

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左の建物は宝塚大劇場。水位はだいぶ下がりはじめて水没していたであろう遊歩道も一部見え始めています。
阪急電車も走っているのが見えます。
JR福知山線新三田方面までこのとき運行再開をしていました。

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ご覧のように西宮・宝塚周辺は山にへばりつくようにして建っている家屋が多く、土砂崩れの心配がありましたが現時点では大丈夫のようです。

京阪神で累計雨量が400ミリを超えるなんてのはも観測史上初なんですが、今回の大雨で気づかされたのやはり短時間あたりの雨量こそが災害を招くということです。
京阪神では特に大きな土砂崩れや川の決壊という情報は現時点で入っておらず、これだけ長時間降り続けても「豪雨」ではなく「大雨」または「小雨」程度であれば、思ったより被害は発生しないようです。

もちろん、これは偶々京阪神では酷い雨にならなかっただけの話で、こんなのは予測不能なので浸水や土砂崩れの恐れのある所に住んでいる人は前もって避難しておくべきです。
果たして宝塚や西宮の危険地域に住んでいる方々は今回どのくらい避難されてたのでしょうか?

しかし西日本では今回の大雨で100人以上の方が亡くなることになるであろうと思われます。
今回も広島市周辺では甚大な被害が出ていますが、4~5年前の広島市を直撃した突然の豪雨によって土砂崩れが発生した災害のときと異なり、今回は特別警報レベルであることは予測されていたわけで、なぜに安全な場所へ避難ができなかったのかが悔やまれます。

崖が家のすぐ裏にあったり、山を背負っているような民家は本当に日本中あちこちにあるわけですが、今回のように事前に情報が流れてる時点で速やかに避難しておくべきです。土砂崩れの前兆として、大きな音が聞こえたり、石ころが落ちてくるなどがあるようですが、そんな前兆に誰しも気づくわけでもなく、気づいたところで手遅れにやるやもしれません。
特に小さいお子さんがおられるような家庭は子どもの命を守るために避難することは大人の使命です。

今回は免れそうですが、近い将来にまた武庫川は氾濫し、大きな土砂崩れが宝塚や西宮の市民に襲うこともあるでしょう。

今回のような予報が出た場合、ハザードマップの危険地域に住んでいる人は正常性バイアスに引きずられて他人事のように自宅でテレビなんか見てる場合じゃありません。

今回逃げる時間があったのにここまで被害が拡大したのはなぜなのか。
この雨の中、呑気に子どもを登校させる学校関係者、従業員を出勤させる企業を批判した記事を昨日書きましたが、「人は怖がりくらいが丁度いい」ということを肝に銘じてもらいたいところです。