ROCK CD & DVD BUYER'S GUIDE III

一応、風景写真がメインです

大阪地震・高槻市立寿栄小学校ブロック塀倒壊事故

今朝の7時58分に大阪で起こった地震高槻市震度6弱と相当大きな揺れだったです。
・・が、やはり梅田や高槻市の被害状況を見ると、私が体験した阪神大震災当時の震度の基準との乖離を感じます。
当然、揺れている時間などにも影響するでしょうが、今の震度基準では震度6弱では極端に大きな被害を被ることはないということでしょう。

それだけに高槻市の市立寿栄小学校でのブロック塀倒壊により小学4年生の女の子が亡くなった事故は本当に残念です。
民家の塀ではなく、通う小学校の塀というのが更にいたたまれなく、高槻市の責任は重いと言わざる得ないでしょう。

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上の写真は倒壊前の小学校の塀です。(Googleストリートビューより)

塀の前には路側帯があって亡くなった女の子は指定どおりこの緑の着色部分を歩いて登校していたのでしょう。
塀は基礎部分が1.9メートル、ブロック部分が1.7メートルほどらしいですが、上のブロック部分が道路側に倒壊したことになります。
当初は基礎部分にフェンスだけの構造だったようですが、プールが道路に面してるということで後に高いブロック塀を設置したようです。

ブロック塀が耐震について胡散臭いのは業者なら百も承知しているはずですが、こんな3.5メートルもの高さのところにブロックのてっぺんを持ってくるとなるともしものことを考えて相当な鉄筋などの補強が必要なはずで、どこまで業者が対応していたか甚だ疑問です。ニュース映像では鉄筋が全て破断してましたが、必ず専門家による検証が必要です。
相当な昔に設置された可能性も高いですが、そもそも泳いでいる生徒たちを隠す意味だけのものであるならば、道路に直で面したところにこんなコンクリートブロックを使用すること自体が大きな誤りです。
そして全国の学校で似たような胡散臭い高いブロック塀がないか早急に点検してもらいたいところです。素人でもすぐに判断できるはずです。

東淀川区でも小学校の見回りのボランティアに行く途中だった80歳の男性の方が塀の倒壊で亡くなったとのことですが、今回の地震は突発的に一気に揺れが来たようなので回避は難しかったと思われますが、我々も地震発生時は注意が必要です。

小学生の女の子、ボランティアの方をはじめ亡くなった方々のご冥福を心よりお祈りいたします。

※追記(2018/06/19): 寿栄小学校のブロック塀については高さ、及び控壁というものがないことから建築基準法違反であることが判明しました