ROCK CD & DVD BUYER'S GUIDE III

一応、風景写真がメインです

Deep Purple - Smoke On The Water~Made in Japan

1972年8月16日、大阪厚生年金大ホールにて行われたライブです。
今から45年前というわけですが、こんなのを聴くと改めて音楽・・特にロックにおいては70年初頭から今日に至るまで何も進歩してないどころか劣化している感もあります。
これはなんでも「昔がよかった」ってな思い出補正なんかじゃなしに確たる事実でしょう。

「ハイウェイスター」と「スモーク・オン・ザ・ウォーター」を含むハードロックの金字塔的名盤「Machine Head」を引っさげて来日したディープ・パープル。
黄金期である第二期ディープ・パープルの一番ノリに乗ってた時期なのでそのパフォーマンスの凄さは尋常じゃありません。
メンバー5人全員がキレッキレですw

さて、そのパフォーマンスの中でも一番凄いと言われているのが、この大阪でのライブの「スモーク・オン・ザ・ウォーター」です。
ディープ・パープルの中でもベストと言われているのみならず、あらゆるアーティストのライブパフォーマンスの中でもトップクラスと言われるくらいの伝説のライブがこの大阪で生み出されました。

特にこの曲のあまりに有名なイントロ部分、リッチー・ブラックモア師匠はリフを弾き始めた時に日本人オーディエンスの・・・ロッキング・オン社長の渋谷陽一に言わせると日本人ならではの「民謡調」の手拍子に気づき、演奏を中断。手拍子に合わせてピッキングしながら、再度最初からイントロを弾き始めるという興奮させてくれるパフォーマンスを繰り出してくるのです!

ライブ盤のパフォーマンスはオリジナル版と異なり、イアン・ギランの伸びのあるヴォーカルも堪能できますし、オリジナルではバックに徹していたジョン・ロードのオルガンがライブでは前に前にと出ています。
特に最後のソロはオルガンの独壇場になってます。

そしてオルガンソロの後のラストです。
ディープ・パープルのライブはギターとオルガンの掛け合いが見どころですが、ここでもぶっつけ本番のアドリブの掛け合いが始まります。
この緊張感をドラムとベースが盛り上げてくれます。

最初から最後まで聴きどころ満載の至極のパフォーマンスなのであります。



Smoke on the Water - Deep Purple [Made in Japan 1972] (Remastered Edition)


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武道館と厚生年金で計3日間行われたライブはこの後、海外では「Made In Japan」、日本では「Live In Japan」のタイトルで3枚組のアルバムとしてリリース。
ディープ・パープルとしては最もセールスを上げたアルバムとなるのです。