ROCK CD & DVD BUYER'S GUIDE III

一応、風景写真がメインです

日本の長時間労働問題・置いてきぼりの中小企業

電通の新入社員の自殺をはじめ、最近は日本の労働のあり方についてだいぶ問題視されております。
例えば、つい数年前まではメーカーの社員なんかでも100時間以上の残業とかは当たり前で、それでも残業時間は月に45時間とか80時間以内とかハッタリの就業報告をするわけです。
つまりサービス残業です。

しかし、ここ最近はどこもだいぶ改善されつつあるでしょう。
なんせ、社員が長時間労働なんかの原因でうつ病にでもなって全く出勤しないのを理由に解雇しようもんなら、その元社員から訴えられて上司が書類送検されるってな三菱電機みたいな事例も出てきてます。(当然、その後不起訴処分)
こんなことされたら管理する側もたまったものではないんで、自分を保身する意味でも部下のサービス残業を排除するべく管理せざるを得ません。
今や自己申告なんてなあやふやなものではなく、社員のPCの起動、シャットダウンの時間を徹底的に集中管理しはじめてるとこも多いかと。
※つまり、出社してもPCを立ち上げずにぼ~~っとしていたら遅刻、退社時もウィンドウズの更新でシャットダウンが遅れると残業時間に影響しかねない

・・が、いろいろ報道で挙げられているのはなんだかんだって上場企業の大手ばっかりですわ。
電通の自殺についても問題として取り上げるのはいいことですが、私がイマイチ腑に落ちないのはそんな事例なんてのは大手企業なんかより全く表に出ないだけで中小企業のほうが圧倒的に多いのでは??ということです。

いうちゃ悪いがそりゃ大手の企業なんかより小さい企業のほうが低能の人間のクズみたいなのがのさばってる確率は高いわけです。
私が転職時に面接で受けた企業も中小企業とはいえそこそこでかい神戸の会社でしたが、どうも面接時の対応に違和感があってネットで調べてみると、出るわ出るわの殴る蹴るのパワハラ事例ww
そんなのは極端な会社とはいえ、中小企業ではまだまだパワハラするクズが跋扈しているという印象です。就業時間も大した管理していないのでどこまで36協定とか守られているか怪しいところです。

私が以前勤めていた小さい会社もそうです。
私の親しい先輩は私のような文句ばっかり言うタイプではなく、どちらかというと大人しめで気の優しい方でしたが、上司からの散々なパワハラで精神科に通う羽目になり、薬が手放せない状態までに。
それでもクズ上司はそのフラフラの先輩を自分のデスクの前に立たせて、己は座ったままふんずり返って3時間以上説教するようなことを繰り返す。
結局は先輩の病気はドンドン悪化し、退職に追い込まれます。

なんせクソ会社ゆえに私も元々ずっと辞めるタイミングを計ってたくらいなので、先輩が退職することは先輩にとっても「いいこと」と思っておりました。
退職まであと1か月ほどとなった頃、病気も改善しつつあったので安堵していたところ、ある週明けの朝、先輩は出勤前に突然自らの命を絶たれました。(享年40歳)

残された先輩の年老いたご両親(先輩は独身でした)は会社のパワハラで自殺に追い込まれた事実を恐らくご存知なかったのではと推察します。

このクソ会社も残業代など一切でない会社でしたが、このご時世でも中小企業にはこういうええ加減な会社がいくらでもあるんじゃないでしょうか?
完全週休二日制すら導入できてない企業がまだまだあるわけで、わずか2~3割しか就労していない大企業だけではなく、残り7割の中小企業の就業についてもカバーできるようもっと法的に整備して監視しないといけないと思うのですが。

そして大企業も中小企業にも共通するのはまだまだ生産性が悪すぎるということ。
無駄を徹底的に排除せんとダラダラと就業時間だけでカバーしようってな魂胆じゃ今後も長時間労働問題はなかなか改善せんでしょ。

ちなみに先輩を自殺に追い込んだパワハラ会社。
私はその後すぐに退職することを考えましたが、2年ほど残って「目には目を」の道を選択。
クソ上司が退職に追い込まれたのを見届けた後に私も退職。
風の便りではクソ会社はほどなくして倒産に至ったとのことです。