風景撮影をはじめて8年:関西の絶景ポイントについて考える
姪っ子が生まれたのをきっかけに一眼レフを買い、8年ほどになろうとしております。
吉野山の桜です。
ここの雲海と歴史ある石垣とのコラボは圧巻でほんまもんの絶景でしたが、今や観光客が殺到しすぎて、ロープが張られたりシートで地面を覆ってしまったりと相当人工的な手を加えられてしまいました。
特に撮影対象に拘りがない私ですが、メインが何なのかというとやはり「風景写真」になります。
車の免許がない私はだいぶ撮影に制約があるものの、それでも公共機関や自転車、自分の足を駆使して、関西のいろんなところを撮影してきました。
いわゆる「絶景」というところを追い求めてきた部分がありますが、タイトルの答えをまずいうと私個人の見解では・・
関西に絶景ポイントはありませんw
もちろん、異論を唱える人が多いでしょう。
今やなにかと絶景ブームで世界の絶景、日本の絶景、そして最近は「関西の絶景」として本がやたらと書店に並んでます。
日本、および関西の絶景関連の本が出るたびにチェックしてますが、関西でいえば半分以上は私がすでに行ったスポットであるものの、正直どれも「絶景」といえるか微妙です。
「それはお前に感性がないからだろうが」と言われたらそれまでですが、じゃあ、「絶景とはなんぞや??」ということになります。
例えば、日本の絶景、または関西の絶景として例をひとつあげると、以下のような箇所があります。
そもそも絶景本でも吉野を日本のベスト3に挙げるものもありますが、全く掲載していない本もあります。
では、絶景とは何か。
それは感性がどうのこうのというレベルの次元ではなく、小学生のガキンチョでもその風景を見て唸るレベルかどうかというところでしょう。
春先の河口湖の逆さ富士なんかでもそうかもしれません。
じゃあ、吉野の桜はどうかというと、小学生のガキンチョが喜ぶかどうかはぶっちゃけ微妙です。
紅葉時期の清水の舞台なんかも絶景として挙げられたりしますが、殆どのガキンチョは大して感銘も受けないでしょう。
そう、小学生のガキンチョでもビックリさせられるような絶景は関西には全然見当たらんのです。
例えば今現在日本一高いハルカスの展望台からの光景、これはガキンチョでもその高さに喜ぶでしょうが、絶景かというと正直ムリがあります。
大阪の、しかもハルカスがある阿倍野の周辺なんて大して高いビルがあるわけではなく、単に高い位置から俯瞰的に大阪平野が見れるというだけで、そないに高くもない東京浜松町のワールドセンタービルからの光景のほうがよっぽど絶景でしょう。
関西で見た光景で絶句したことは一度あります。
それは下記の光景です。
もう当時(5~6年前)とは全く別物と言っていいほどで、とてもじゃないですがおすすめできるスポットではありません。
追記(2016/10/16):
この竹田城跡の件については訂正させていただきます。
改めて雲海を見に行きましたが、やはり見事な絶景でした。
関西で最高の絶景ポイントであることを確認しました。
詳細は下記の記事にて。
ということで、「絶景のない関西」はちょっと残念な部分がありますが、だからといって私は関西を卑下しているわけでもなんでもありません。
これほど風景撮影に適した地域はないと思っております。
いわゆる絶景ほどのスポットはないにしろ、「それなりの」「まぁまぁすごい」というようなスポットがこれほどたくさんある地域は世界広しといえども関西くらいなのでは??と思っているくらいです。
例えば歴史建造物。
京都の神社仏閣は言うまでもありません。
「都」としての歴史がある上に、先の大戦の空襲を免れているので日本においてこれ以上のスポットはありません。
しかも盆地ゆえに寒暖が激しいため、春夏秋冬においてさまざまな顔を見せます。
春。
夏。
秋。
冬。
京都のみならず、奈良にしても歴史の宝庫です。
東大寺大仏殿。
城でいえば、日本最初の世界遺産「白鷺城(姫路城)」もあります。
続いてそれらとは対照的な近代的なビルの場合です。
大阪駅周辺。
残念ながら東京なんかと比べて大阪のビル群はホンマしょぼく、規模もあまりに小さいですが、「それなりの」ビル群はあり、またなんといっても世界的に有名になってしまった建造物があります。
梅田スカイビルです。ビルとしては今や世界の認知度で日本国内においてトップクラスです。
続いて海。
和歌山沿岸の海。
串本・橋杭岩。
そして世界トップクラスの土木構造物。
つづいて、ちょっと風景といえるか微妙ですが、鉄道・飛行機・船などの乗り物関連。
伊丹には日本屈指の飛行機の撮影スポットがあり・・
神戸には豪華客船もしばしばやってきます。
鉄道に関しては一番かっこいい新幹線500系はまだ現役ですし、
京都に行けば日本で最大規模の鉄道博物館もあります。
つづいて、夜景。
日本三大夜景に入る六甲山頂からの夜景。
他には自然。
大台ケ原。
などなど。
私は飽き性なので撮影対象がずっと似たようなものばかりというのは耐えられず、たとえ絶景であってもずっとラベンダー畑、ずっと富士山、ずっとエメラルドグリーンの海を撮り続けるってのはさすがに厳しい。
これらの絶景ポイントは正直な話、何れも近辺にそれ以外に撮影するような風景もないように思います。(私の認識の範囲ですが)
要は絶景ポイントの一点張りなんですわ。
それに比べて関西ってのは飛びっきりの風景はなくとも、なんせあらゆるパターンの「まぁまぁの」スポットが多いので飽きがきません。
まだまだ関西には私が行っていない「まぁまぁの風景」が山ほどあるのでこれからもしばらく飽きることはなさそうです。
滋賀・近江八幡。