あなたも見れる絶景「竹田城跡の雲海」~その条件とアクセス方法
これほど比較的に簡単に絶景が見れるところも珍しい。
4時50分、天守閣へ到着です。
大概の絶景場所は車での移動が必要な僻地が多いもの。
しかし、竹田城跡の場合は普通の民家がたくさんある街中にあります。JRの最寄り駅も城跡の麓にあってこれほど交通の便がいいとこもないでしょう。
ここで竹田城跡の雲海を見るためのノウハウを展開しておきます。
遠方に住んでいる方たちであれば前の晩に和田山にある旅館やビジネスホテルを予約しておいて、そこに泊まるという方法もあるでしょう。
しかし、雲海はいつでも観れるものでなくあらゆる気象条件が合致した時に見えるもので前もってのホテル予約でとなると結構厳しいかと。
ただし、当日の晩に予約が可能であればその限りではありません。
要は雲海を見る早朝の前の日の「朝来市における天気予報」が雲海を見れるかどうかの判断の全てとなります。
改めて条件を列挙します。
・雲海を見る当日の朝が快晴
⇒当たり前です。曇りでもダメです。霧との境がわかりませんw
・前日が晴れ
⇒放射冷却の条件として必須のようです
・当日の未明から朝にかけて無風
⇒風があると霧が流れて山間部で溜まりません。2m/s以下ならまず問題ないでしょう
・前日の最高気温から当日朝にかけての寒暖の差が10度以上
⇒前日に温まった状態から朝にかけて冷やして霧を発生するのでこの寒暖の差が大事です
・高気圧が日本海に居座っている
⇒気象図で確認してください。確率が高まるようです
なんか条件が厳しいようですが、9月末から11月にかけてはこのような条件が揃う日は結構あります。
逆にこれらが揃うと高い確率で雲海が拝めるわけです。
詳しくは公式のHPでチェックしてください。
では、雲海の期間の土日祝日の朝に雲海を見る場合で話を進めていきます。
車で行く場合は早朝にイオン和田山店に行けば駐車するところをガードマンさんが案内してくれるので朝の3時ごろに行けばいいでしょう。
そこからバスに乗るわけですが、それは後述します。
さて、私にみたいに車で行けない人の場合です。
21時5分の新大阪発の特急「こうのとり」に乗りましょう。
例えば極端な話、関東の人でも金曜日に職場とかで朝来市の天気予報を見て上記の条件がそろってるのを確認したら、そのまま定時退社して18時までに新幹線に飛び乗って新大阪に向かえば、こうのとりに乗って現地に入ることが可能なわけですw
難関はここからです。(この難関も取り除かれたことが現地で判明しましたが)
さて、時間のつぶし方ですが私、バスに乗り込む前に知ったのですがなんとイオンに並列する形で大きなカラオケ店があります。
「スカイ イオン和田山店」です。
金土祝日前の晩は朝5時まで営業しているようなのでここで余裕に時間がつぶせるわけです!
この日は0時の時点であまり霧がありませんでしたが、山の周辺では既に霧が纏わりついてます。あの山のほうに竹田城跡があるわけです。
左が24時間営業のすき家。
牛すき鍋やプリン、アイスコーヒーなんかで1時間半ほど時間を潰しました。
2時前にすき家を出ると結構霧が広がり始めてました。
イオンに向かいます。
午前2時過ぎのイオンの駐車場です。
照明がついているのはカラオケ店「スカイ」が営業しているからです。
殆どの方は車で来ているので車の中で仮眠しているんでしょう。
誰もバス停にはいませんでしたw
2時間前はさすがに早すぎたようです。
バス停にも特に「雲海バス」の案内がないのでちょっと不安になりますw
3時過ぎから観光客を誘導するガードマンさんが現れます。
3時半ごろからバスの関係者らしき方が来られて、「雲海バス」の案内看板を設置したり、照明を設置されたりします。
そして4時前にバスが到着。バスは普通の市バスみたいな路線バスです。
全但バスという地元のバス会社が運営していて片道500円です。
この時点でバス停に並んでいたのは30人前後、余裕で全員バスに乗れました。
ただ、ほかのブログによると3時の時点でだいぶ行列ができていたとう話もあり、日によって増減するようですが、3時にバス停に来ればバスには乗れるでしょう。
乗れなくても20分おきにバスは発着するようです。
・・が、私としては一番バスに乗ったほうが無難かと。
15分ほどでバスは「山城の郷」というところへ。
ここから竹田城跡まで歩きです。
背後からバスのライトに照らされてブロッケン現象が発生していますw
霧に関しては全く問題なさそうです!
約2.8キロを歩きます。舗装された道路ゆえに危なくはないですが、街灯なんかはありません。必ず懐中電灯が必要です。
道案内がありますので迷うこともないでしょう。
そもそも同乗したバスの他の客もいますので真っ暗の山道でも不安というものがありません。
時間の配分を誤って時間がないことに気づき、麓から駆け足で山道を上がってきたんで薄気味悪いやら暑いやらで、しかも霧と自分の熱気でメガネが曇って視界は最悪。
体力的にもふらふらで懐中電灯を持っていても溝にはまりかけましたw
その7年前に比べたらなんと気持ち的にも体力的にも楽なことか!
私の背後からは女性たちが楽しそうに談笑しながら歩いていて、その声を聴くだけでも7年前の地獄とはえらい違いですww
アカの他人でもやっぱり誰か人がいるというのは大きいですねぇ。
30分ほど歩くと料金所が見えてきました。
大量の観光客が押し寄せるようになってからは観覧料金500円がいるようになりました。なんせ工事費や維持費がかかるんで当然です。
この早朝から関係者の皆様ごくろうさまです。
お手洗いはここから先にはないのでここで済ませておきましょう。
バスを降りた山城の郷にもトイレはあり、そちらのほうはだいぶ整ったトイレなのでそちらを使用するのがベストです。
石垣が見えてきました。
とりあえず、はじめて雲海を見られる方は天守閣跡のほうへ向かっていただきたい。
城跡の一番高いところでして、今年2016年から再び開放されるようになりました。
私が朝一番のバスをおすすめする理由はその天守閣に確実に行けるからです。
なんせそれほど広くはないので大勢が押し掛けると転落の危険があるので係員の方が判断して制限をかけます。
いろいろ寄り道したくなりますが、我慢してとりあえず天守閣へ。
日の出まで1時間以上ありますが、城跡から満点の星空も楽しみたいところなのでこれくらい早く来たほうがいいでしょう。
すぐに夜は明けてしまいます。
まぁこんな至れり尽くせりで容易に絶景を見れるところはなかなかないでしょう。
あらゆる面で最高の観光地ではないでしょうか。
実際の雲海の様子は以下の記事で。