ROCK CD & DVD BUYER'S GUIDE III

一応、風景写真がメインです

南三陸町:「さんさカフェ」苦渋の閉店

一昨日の昼、スマホでヤフーニュースを見ていると、トップに「南三陸のカフェ 苦渋の閉店」という記事が。
記事を見ると、やはり「さんさカフェ」のことでした。
先月29日に閉店したとのことです。


「さんさカフェ」については以前にもここで記事にしました。
津波で想像絶する甚大な被害を受けた南三陸町、海岸のほうから内陸のほうへ歩いていくと、まず目にする「営業店」がこのカフェでした。

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(2012/03/19)
上の写真はさんさカフェ付近から撮影したもの。
中央に白い鉄筋コンクリートの建物がありますが、その裏手側が海岸です。
撮影場所は海岸から直線距離で1kmほどの位置になりますが、このように海が見えないような位置のここにおいても高さにして鉄筋コンクリート3階建て集合住宅の屋根付近まで津波が押し寄せました。


私が伺ったのは震災から一年後の時で、まだ開店間もない頃。
比較的若い数人の男女の店員の方同士が和気あいあいとお話されてたので、残念ながら私は会話に入ることができず、お話はできなかったのですが、お勘定の際に大量の外国製のチョコをもらいました。
アイスクリームとコーヒー1杯だけでそんなチョコを客に渡してたら儲けなど殆どないはずなのですが、そういうのを度外視に経営されていたのでしょう。

しかし、上の記事によるとピーク時は毎日50人くらいいた客が最近では2~3人にまで落ち込んでいたそうです。
いくら儲け度外視とはいえ、これでは経営の維持ができるはずもない。

ボランティアはもちろんのこと、東北に観光に行く人も減っているんでしょうか?
被災地のあちこちで仮設商店街みたいなのがありますが、私が行った頃はどこも盛況だったものの、今では厳しい状態になっているのかもしれません。
生活に余裕のある方はしょーもない海外など行ってないで、是非とも東北のほうへ観光に行ってもらいたいものです。

またいつか南三陸に行く際はこのカフェに立ち寄るつもりでしたが、非常に残念なニュースでした。
この店を運営されてたのはこのすぐ傍の志津川高校が未だ避難所だった頃に炊き出しなどのボランティアをされていた方々なのですが、閉店後も別のかたちでご活躍されることを祈るばかりです。

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