ROCK CD & DVD BUYER'S GUIDE III

一応、風景写真がメインです

「半沢直樹」最終回視聴率42.2%、関西は45.5%で史上最高!

ご存知と思いますが、民放のドラマってのは大概4つのクールで分かれます。
1~3月、4~6月、7~9月、10~12月です。
このうち、7~9月の夏のクールは数字が取れないと言われています。
盆休みなどの大型連休が間に入るので、在宅率が低く、連続してドラマを観続ける人が少ないからです。

例えば、過去に高聴率を叩きだしたドラマの放送時期を参考にしてもらいたい。
夏のクールは上位になかなか入り込めてないのがわかります。


歴代ドラマ(大河、朝ドラ除く)視聴率ベスト30

         番組名         放送日        放送局  平均視聴率(%)
1 積木くずし・親と子の200日戦争・最終回  1983年3月29日(火) TBS 45.3
2 水戸黄門・最終回             1979年2月5日(月)    TBS 43.7
3 日曜劇場・女たちの忠臣蔵       1979年12月9日(日) TBS 42.6
4 日曜劇場・半沢直樹              2013年9月22日(日) TBS 42.2
5 日曜劇場・ビューティフルライフ・最終回     2000年3月26日(日) TBS 41.3
6 金曜劇場・熱中時代・最終回       1979年3月30日(金) NTV 40.0
7 家政婦のミタ・最終回          2011年12月21日(水) NTV 40.0
8 太陽にほえろ!              1979年7月20日(金) NTV 40.0
9 3年B組金八先生・最終回          1980年3月28日(金) TBS 39.9
10 ひとつ屋根の下               1993年6月21日(月) CX 37.8
11 日曜劇場・GOOD LUCK!!・最終回      2003年3月23日(日) TBS 37.6
12 赤い激流・最終回            1977年11月25日(金) TBS 37.2
13 土曜グランド劇場・家なき子・最終回   1994年7月2日(土) NTV 37.2
14 HERO                  2001年2月26日(月) CX 36.8
   HERO・最終回                   2001年3月19日(月)
15 101回目のプロポーズ・最終回       1991年9月16日(月) CX 36.7
16 ロングバケーション・最終回         1996年6月24日(月) CX 36.7
17 江戸を斬る4                     1979年2月12日(月) TBS 36.7
18 男女7人秋物語・最終回             1987年12月18日(金) TBS 36.6
19 GTO・最終回                 1998年9月22日(火) CX 35.7
20 ドラマ人間模様・夫婦・最終回         1978年6月25日(日) NHK 34.8
21 おしん・少女編アンコール         1983年8月17日(水) NHK 34.6
22 渡る世間は鬼ばかり・最終回         1997年3月27日(木) TBS 34.2
23 やまとなでしこ・最終回             2000年12月18日(月) CX 34.2
24 グランド劇場・熱中時代             1980年7月5日(土)  NTV 34.1
25 ずっとあなたが好きだった・最終回     1992年9月25日(金) TBS 34.1
26 ひとつ屋根の下2・最終回         1997年6月30日(月) CX 34.1
27 Gメン75                     1978年1月28日(土) TBS 32.2
28 熱中時代・刑事編                 1979年9月22日(土) NTV 32.2
29 大岡越前                     1978年2月6日(月)     TBS 31.6
30 江戸を斬る5                  1980年3月3日(月)     TBS 31.6


上記にランクインしているものをはじめ、キムタクドラマは何れも夏のクールを避けております。これはキムタクのせこい戦術とも言われてますが、あくまで噂レベルの話で戦術かどうかはしりませんがあまりに不自然です。


数字が取れない夏のクール、そして選挙と世界陸上で放送が2回飛び、サッカーやら24時間のデブゴールやらトランスフォーマーの地上波初やらの強豪裏番組、更に最終回は晴れの3連休の中日・・・と最悪の悪条件にも関わらず、これだけの数字を出した「半沢直樹」。
ワタシが以前から申しているように「日本最高峰のドラマ」であることが数字でも裏付けされたといっても過言ではないでしょう。



関西では歴代最高の45.5%を叩きだしたというのはやはり「関西人はセンスがいい」ことがまたも立証されたことになるかとw
業界では「関西で数字が取れれば番組が長く持つ」と言われており、関西で数字が高い番組は後々、関東をはじめ全国で数字が上がっていく場合が多いらしい。
ちなみに何かと今回比較された「家政婦のミタ」は関西では大した数字を取っておらず(あくまで関東に比べれば)、何れも関西は至極真っ当な数字を残していると言っていいでしょう。

関東・関西別 「半沢直樹」視聴率推移

●関東地区/19.4%→21.8%→22.9%→27.6%→29.0%→29.0%→30.0%→32.9%→35.9%→42.2%[終]
●関西地区/20.6%→19.9%→25.6%→27.5%→29.5%→32.8%→31.2%→32.7%→36.7%→45.5%[終]

瞬間最高→関東:46.7%,関西:50.4%(何れも第10話)



関西地区の歴代民放ドラマ上位

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因みに2ちゃんねらーの間では半沢の「42.2%」という数字に、「低すぎてガッカリ」との意見が多くありましたw



さて、ドラマ全話の平均視聴率となると、半沢はキムタクドラマの足元にも及びません。
なんせ、TBSすらあんまり期待せずに始まったドラマなので、最初のほうが低空飛行の数字であることが響いております。
キムタクがすごいのは「キムタク主演」というだけでこれまでは第一話から高視聴率を取っておりました。
しかし、「半沢直樹」の続編がドラマとして放送されるならば、今度は第一話から30%を超えてくることは間違いないでしょう。



ドラマをはじめテレビ番組がなかなか数字を取れなくなって久しい。
ネットだなんだ娯楽も多様化し、「つまんないけどとりあえずやることないしテレビでも見とこう」ってな人は今や少なくなった。HDDレコーダーの登場で録画も簡単になり、OAでの視聴にこだわることもなくなった。

そんな時代でもホンマに素晴らしい番組を作ればとんでもない数字を叩きだすことが今回立証されました。
半沢につづく良質の番組、ドラマが増えることを期待したいですね。