武田邦彦氏が語る「放射線への備え」
中部大学の武田邦彦教授は大阪の番組で一躍脚光を浴びることになったんですが、今や東京のバラエティ番組にも出演されとりまして、ホンマおもろいおっさんです。
このおっさんが有名になったのが「反エコ」の理論で、
・ペットボトルは燃えるゴミで出せばいい。ゴミ分別をするほどエコでない
・「南極の氷が解ければ海水面が上昇する」をはじめエコ関連は嘘ばかり
・CO2が大気中に増えたからってだからどうなの??
・現在温暖化してるかどうかさえ疑わしい
・そもそも温暖化したからって何が悪いの??
ってなことを大真面目に展開されておりまして、「エコを声高にあげるやつほど胡散くさい」と思ってるワタクシとしましても、一部マユツバもののところもありますが、概ね支持している次第です。
んで、この方は基本、保守的な考え方をお持ちのようですが、上記のようにフレキシブルな考え方をされるので一概に「保守」ともくくれない。
それが証拠に彼は原発問題に対しては相当厳しい立場をとっておられまして、政府の避難区域の対応は非常に国民を危険に晒しているとおっしゃってます。
その武田氏が最近質問を受けることで何かと多い放射線による被曝問題で、「住居」「食材」「子供の夏休みの過ごし方」について、HPで語っておられるので転載しておきます。(一部抜粋。ちなみに武田氏のHPの内容の転載は自由らしいですw)
また、サイトには音声ファイルも添付されておりまして、その内容は補足として水色で追記しておきます。
原発問題をはじめ武田氏に興味のある方は是非HPへ。
武田氏のHP: http://takedanet.com/
※東京都内だと0.2~0.3μSv/時で食物による体内被曝も考慮すると、1階で長く生活することは特にお子さんには勧められない
2) 食材は、野菜からの少しの被曝はあきらめて、米や肉など重点的に注意し、牛乳はやむを得ずの時には買うようにお勧めしています。1年2ミリシーベルト程度になります。特にお米は食べる量が多いので、注意をしてください。
※つまり極力古米がよい。産地にも気をつけるべきで、たとえば北海道や九州ならまず影響はないでしょう。
1000ベクレルの米だと30ベクレルくらい体内に取り込まれると思われるが、特に出だしの新米は極力控えたほうがいいでしょう。
3) 子供の夏休みは、今年は神経質になった方が良いというのが私の判断です。太平洋側の海は避けた方が良いでしょう。海水浴の安全宣言がでていますが、業者中心の考えで、ヨウ素とセシウムしか測定されていません。今回の事故では、海にストロンチウムとプルトニウムが漏れたと考えられます。海水浴は避けましょう。ただ、すでに1,2回の海水浴をした場合は、摂取量が少ないので、大丈夫です。
5) 今後は日本中に少しずつ汚染が広がるのは避けられないので、今後も、周囲の評判にあまり耳を傾けず、被曝量を減らして体の貯金をしておくことをお勧めします。また、自治体が進めている「瓦礫、薪などの汚染物質の関西地方への移動」には、いろいろな手段で抵抗した方が良いと思います。そのときの論理は、「福島原発から漏れた量は100京ベクレルになる。それを1億人で割ると一人あたり100億ベクレルでとうてい耐えられない。それなのに拡散してどうして大丈夫なのか長期間の数値で示して欲しい」としてください。
※「福島の人がかわいそう」などというような感情論で「なくならない汚染物質」を全国各地に拡散すべきではない。また、福島の方を十分補償するのは大切だが、福島以外の我々が被爆することが福島の方々を助けるという理屈がわからない
7) 学校などの除染は、実績から見ると、1)校庭の表土を除く、2)植物の葉を刈る、3)校舎の壁を高圧洗浄水で洗浄する、4)屋根を洗う、5)溝の土を全部とる、6)教室内を拭き掃除する(できればダニ除去剤を使う方が良い)などをすれば、0.1マイクロシーベルト(毎時)を切ることができます。
8) 私の家は愛知県ですので、部屋の中は0.1マイクロ(毎時)なのですが、玄関だけは0.4マイクロもあります。恥ずかしながら私がいろいろな場所にいったので、靴についたもので汚染されたようです。またご家庭によってはご主人の布団の放射線が高い家庭もあります。外出された時には注意が必要なようです。
たとえば、上記で薪についても触れておられますが、私個人は京都で被災地の薪を燃やすくらいは問題ないと思いますが、放射能に対して慎重な武田氏はそれについても批判的です。
武田氏は「低線量の被爆」みたいな医学的によくわからんものについては予防的に厳しい制限を設けて、それについて学問的に見解が進んだ時点で制限を緩めればいいという考えが根底にあります。
まぁ武田氏のような慎重な考え方の基準で生活される分には被爆による影響はないかと。