被災地の薪・結局「五山送り火」への使用中止へ
この騒動、ホンマ疲れた。
たっぷり昼寝をした後、このブログのコメントを見に来ると、ブログ仲間のタカさんから「セシウム検出で中止になった」とのコメントが。
事実をNHKのサイトで確認後、ネット上ですったもんだ議論している内容なんかを読んでるだけでもうクタクタ。知らん間にまた長時間寝てしまい、こんな夜中に目が覚めてしまった次第。
ニュースを追ってるだけでこんだけ疲れるんだから、関係者の方々は体力的にも精神的にもその比でないと察する。
ただし、今回の二度目の中止に至る経緯で注視すべきポイントが下記にある。
連合会では、市が新たに取り寄せ、11日に到着した被災松について「大文字保存会が当初、送り火で燃やそうとしていた被災松のしん部分だけを使った護摩木と同じ物と考えていた」という。当初の被災松からは放射性物質が検出されなかったため、16日の本番で無事に使用できると思っていたのだ。
しかし、今回の被災松は表皮付きの割り木だった。市は「どんな形で被災松が来るのか分からなかった」と説明しているが、放射性セシウムはその表皮を削って集めたものから検出された。
しかし、今回の被災松は表皮付きの割り木だった。市は「どんな形で被災松が来るのか分からなかった」と説明しているが、放射性セシウムはその表皮を削って集めたものから検出された。
私はシロウトながら、まぁ今回も松の芯の部分しか使わないならまずセシウムは出んだろうと思っていたんだが、今回は検査の対象物となる薪が前回と大きく異なっていたのである。
今回の500本はメッセージとか書く予定がなかったためか、単に松を切っただけの物だったんですな。
言うちゃ悪いが表皮付きだと、関東地方の松でさえセシウムが検出される可能性があるってもんです。
セシウムが降り注いでる地域では当然のこと。割り木の状態でどのように保存されていたかによっても影響されるでしょう。
わざわざ検出されるために今回の薪を持ち込んできたとしか思えん行為ですが(勿論そんな気はないでしょうけど)、単に燃やすためだけに護摩木にするのも変な話で、要はもう二回目というのはなかったということなんでしょうな。
そもそも1キロ当たり1000ベクレル超ってのが燃やすことによってどれほど有害なのか全くもって疑問ですが、そんなものは基準がないのだから京都の判断次第であり、外野がとやかくいっても無駄なんでこれまでとするしかない。
さて、話は変わってこのブログへのコメントにもあったが、
あんまりこのつまらん噂のことはよく知らんのだが、どうも検査結果の松の成分表に「Sr」と書かれていて、それを根拠にしているらしい。
そもそもストロンチウムが松の成分で検出されるのは当たり前。関西の松で九州の松でも検出されます。
ストロンチウムなんてのは自然界でどこにでもあるもんです。
放射性ストロンチウムを検出するにはその検査に1ヶ月以上を要するといわれており、上記のような検査で検出できるもんでもない。
んで、原発周辺での放射性物質の検出結果なんかを見てもわかるように、原発事故で放出されたストロンチウムは、セシウムの数百分の1から1000分の1とされるため、セシウムが基準値を下回る限り、ストロンチウム汚染の心配はまずないというのが一般的な考え。同じ割合で空気中を拡散するのが筋であり、当たり前の話です。
・・とまぁ、この上記のストロンチウムのくだりを調べるのに30分もかからなかったが、なぜにこれくらいのレベルのことをネットで調べることができんのか全くもって首を傾げる。
マスコミを叩くのもいいが「偏向報道」とかぬかす前に我がの頭が2chに偏向されてるかもっと疑問を持ったほうが良い。
それと今回の当初の案が京都と被災地に関係のないヤツが言いだしっぺとかわけのわからんことを理由に保存会の擁護にはしっとるやつがおったが、そんなものは殆ど今回のゴタゴタに関係ない。
大文字保存会は一旦その案を受け入れており、受け入れた上で陸前高田市の方々に対して護摩木に思いを書かせたという事実は揺るぎようがない。発案者から事実と異なる騙しがない限り、その時点で大きな責任が発生しているわけで、全く持って論点がずれとる。
この大文字のゴタゴタ、見えない放射性物質に右往左往するだけでホンマに何も生まない徒労に終わった。
ただし、今回の一連のはじまりは「被災地を思って」の行為だったのは間違いない。
とりあえず関係者にはご苦労様でしたといいたい。