ROCK CD & DVD BUYER'S GUIDE III

一応、風景写真がメインです

NHK「もしドラ」はクソアニメか

今週と先週の平日、22:55からNHK毎日放送されていた「もしドラ」。
ワタクシも久しぶりにテレビでアニメ観ましたわ。
っていうことで全10話を観ての感想を。
 
もしドラ」はご存知、去年ベストセラーになった「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」をアニメ化したものです。この本、キモオタ好みっぽい表紙でして、ワタシなんかからしたらあの表紙で買う気が失せるのですが、ダイヤモンド社から出版されてるらしく、一応「ビジネス書」にカテゴライズされるんだそうな!
そのストーリーはタイトルのままですw
女子マネージャーが『マネジメント』を野球部に取り入れて甲子園を目指すという極端な内容。
 
さて、アニメのほうですが、その放送中の実況chでの反応は大体以下のようなもんでしたわ。
※アニメのみならず原作の批評込みで
 
クソアニメ
 ⇒ この意見が一番多いw
     アニメの放送後に毎回、ドラッカーの「マネジメント」について思い入れのある著名人にインタビューすると
     いう「おまけのコーナー」があるのだが、そちらのほうを2chでは「本編」と称していた
 
登場人物を死なせて安易に感動させようとする陳腐なストーリー
 ⇒ 主人公川島みなみの親友でこの「もしドラ」の準主役の宮田夕紀が第9話で病死する。
     「タッチ」みたいに野球のストーリーは誰か死なないといけないのか?と酷評
 
野球の描写が酷すぎ
 ⇒なんせ細かいところから大きなところまで野球についてそれなりに詳しいものからするとツッコミどころが満載らしい
 
終盤、殆ど「マネジメント」が関係ない
 ⇒序盤は一応無理からに「マネジメント」から引用していたが、地区大会の決勝が近づくにつれ、
   「マネジメント」は殆どほったらかし。
   なんだったら、「甲子園出場」にこだわるみなみに対して死ぬ間際に夕紀が語った言葉は
   「プロセスが一番大事」というもので、まさか死ぬとは思ってなかったみなみはマネジメント信者であるがゆえ、
   それを全否定。死後、それを後悔するという視聴者にとっては「結局どうなんだ?」ってな内容。
 
実況向きのアニメ
 ツッコミどころ満載ゆえに実況が盛り上がるわけですが、第9話に至っては夕紀が病死し、その後の
 「おまけコーナー」ではなんとガンダムの映像と共に富野 由悠季機動戦士ガンダム監督)が登場!
 ドラッカーの書物から「全体主義」を語り始めたため、2chでは「ジーク・ジオン!!」の嵐ww
 
OPとEDテーマは神曲
 ⇒これについてはほぼ一致した意見。ある意味、これしか誉められていないw
 
 
・・・でワタクシ本人の感想はというと、全然楽しめるアニメです。
「クソアニメ」「オレの5時間を返せ!!」などの書き込みが多かったですが、そないにけなすほどひどい内容はとても思えませんわ。
確かに登場人物を殺してお涙頂戴のストーリーはどうかと思いますが、この策略にワタクシはまんまとはまってしまってた!!
 
OPとEDの曲はなかなかのいい曲であるのは確か。
特にエンディングの「大好きだよ」という曲は(なんと女子中学生が歌っているらしい!)、このアニメに使われることによってそれは親友に対するメッセージ・・・つまりはみなみから夕紀に対するメッセージへと重なります。
しかも9話で夕紀が病死することにより、それ以降この曲に対するイメージが全然変わってしまう(実況chの諸氏より)ことになります。
 
最終回、地区大会決勝で勝って甲子園出場が決定し、それに沸く球場。
ベンチにポツンといたみなみのとこへ突然フッと現れた夕紀。(「幽霊ww」と実況で突っ込まれていたが当然みなみが自問自答しているんでしょう)みなみは彼女から甲子園出場を決定付けた長打のからくりを確認する。
そのからくりはまさしくみなみと夕紀の小学生の時の大事な思い出からきたものであり、みなみの頭の中で過去の情景がフラッシュバックする。「大好きだよ」がBGMで流れはじめる中、幼少の頃から高校時代に至る夕紀とのさまざまな思い出の場面が走馬灯のように駆け巡り、ベンチで泣き崩れるみなみ。そのままスタッフロールへという一連の流れに思わず涙してしまったのはワタシだけだろうか??
 
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※既にNHKにて再放送も開始。以下の動画サイトなどでも観れます