ROCK CD & DVD BUYER'S GUIDE III

一応、風景写真がメインです

浜岡原発停止へ・菅首相の英断

今まで何かと頼りなかった菅首相だが、今回の判断は基本的に支持したい。
 
いろんな週刊誌や新聞を読んでいる者ならやたら目にしていると思うが、原発に対して慎重な識者たちが「福島第一と同様に危険な原発」として真っ先にあげるのが、この浜岡原発ですわ。
 
例えば、毎日新聞が佐藤前福島県知事へ震災後にインタビューした時のこと。
彼は元々反原発の立場だったらしく、今回の件については真っ先に「それみたことか」と恨みつらみを話すのかと聞き手は想像したようだが、彼がまず口にしたのは「浜岡原発も危ない」という懸念だった。
 
まず場所が悪い。
浜岡原発の計画があがった当初はプレートのことやら何やらあまり解明できてなかったのかもしらんが、時代と共にプレートの動きと地震発生の因果関係などが判明しだして、あの場所の危険度がわかった後も、新たな原発の建造は続いた。
耐震にも問題があるのかもしらんが、福島第一同様、やはり津波に対してあまりに無防備であるということらしい。
まぁ震災後に新聞や週刊誌で読んだ程度なので私自身は詳しいことは知らんのだが、やたら「浜岡」が出てくるだけあってよっぽど危ない代物なんでしょう。
そういうもんはとっとと停止して対策を施してもらわないと困る。
もう福島の原発周辺の方たちみたいな不幸な人々を出すわけにはいかない。
 
浜岡の地元の人間が菅さんの決断に対して「根回しもしないで」だの「連絡を受けてない」だの「原発関係者が納得するはずがない」とかぬかしてるようだが、こういう利権が絡んでるやつらに押し流されて、既成事実をドンドン作られて後戻りできなくなってたのがこれまでの日本の状態ですわ。
 
日本の市町村で収支の面で余力があるのをピックアップすると、原発が多いらしい。
全国各地の原発村は補助金漬けでろくでもないハコモノをやたら作った。一部は直接住民にも流れている。
廃炉によって補助金が削られると、これまでの状態が維持できないのでそれを恐れて次々と新たな原発を追加で建造させていく。
完全にシャブ中状態ですわ。
地方での財政状態が大変なのはわかるが、いつまでもそんな状態でいいのか??って話です。
 
原発はコストの面で優れている」「原発は環境に優しい」ってのがもはやデタラメであることは周知の事実。毎年大量の核廃棄物が発生しているが、それらはこれから何万年も子々孫々と管理しなければならない。昔からそれらの保管場所に苦慮している状態が続いてるわけですが、今回の事故が発生しなくとも本当にコスト面で優れているのか?って話です。
 
とはいいつつも、電力供給量の4割を原発に頼っているといわれている関西に住んでいるワタクシです。
その恩恵は計り知れず、なんでもかんでも今すぐに全部の原発を止めるなんてのは考えられません。
ただ、それほど危険な原発といわれる浜岡だけはとりあえず停止させるのが得策では?ということです。
 
あの福島の避難されている方々の悲惨な現状を見せ付けられたからには発想の転換も必要になってくる。
つまりは、そないにジャブジャブ電気をつかいまくる必要があるのか??ということです。
首都圏でも一般家庭がある程度節電すればギリギリ計画停電なしで今夏を過ごせる可能性があるとのこと。
浜岡は中部電力ですが、当然ながら関電と同じ60Hzですわ。
つまり関西人も節電をする羽目になるかも知れませんが、仕方ないでしょう。
日本の景気にも左右しそうですが、そんなことは言ってられません。
恐ろしい事故が起こって日本が終わるよりはマシです。
 
但し、そもそも、防潮堤などを作るにしてもそれに伴って原発を止める必要があるのか? 止めたからといって安全度がそないにあがるのか? それに付け加えて、首相の要請ってのは電力会社に対してどれほど拘束力があるのか?などよぉわからん部分はありますが、とりあえずは第一歩です。
 
国民が原発について、浜岡について考えなければならない時かと。