週末の反原発デモに想う
毎週末になると官邸前で原発反対運動を行ってるとの報道が。
その規模は開催される度に膨れていってるそうで、昨日のデモでは主催者側の発表によると2万人に上るらしい。
世論調査によると、関東と関西のような大規模な都市を抱えるところでは原発再稼働に賛成している割合が5割を若干超えているものの、全国平均では反対のほうが5割を超えてるらしく、完全に国論を二分する事案なので、デモが発生するのは至って健全でしょう。
ワタシの持論はここでも何回も言ってるように大飯の再稼働は当然という立場。
「日本の原発が絶対安全」などとは全く思っていない。少なくとも事故が起こって慌ててデモをやってる連中よりは以前から危機意識はある。
昔から日本人の技術者や専門家がやたら自慢げに自分たちの技術力の高さを述べるが、こんなものは全然あてにならんのもわかっているし、危機管理については論外。
・・が震災以後、危機管理に対する意識が高まっているのは事実でしょう。我々の目が厳しくなっているのでそうならざるを得ない。
全部を再稼働しろ！と思っているのは原発マネーの恩恵を受けてる人くらいで、多くの再稼働賛成者は「最低限」を望んでいるに過ぎないはず。
残念ながら、関西は福井の安易な誘致のせいで原発に頼らざるを得ない状態になってしまっているわけで、これらをいきなり全部止められると夏場はとてもじゃないが生活できない。
野田首相をはじめとした政府も、関西の知事も福井知事に「感謝の意」を無理やり言わされる羽目になっとるが、繰り返しになるが、もし福井の人間（もちろん一部の自治体）が目先のカネに目がくらむ事無く、関西電力の強引な誘致に対して断固拒否してくれていたら、我々関西人も「即刻脱原発」を訴えることができていたかもしれない。
そもそも彼ら福井の人間は関西のために・・自分たちが使わない電気のために、あんな人類史上最も物騒な施設を受け入れたのか？？奉仕の精神からか？？
それは違うでしょう。単に我がのカネのためだけですわ。
そして何故に関西だけが電力の50％を原発に頼ることになり、他の地域ではそこまで高くないのか。
それは東電などの電力会社の意図ではない。他の電力会社も関電同様、原発を作りまくりたかっただろうが、それを各地方の自治体が自分の故郷を守るため、極道まがいのひどい誘致（ここでは割愛するが関電などがやってることはホンマに暴力団とか地上げ屋とおんなじ）に屈することなく断固拒否しつづけた結果である。福井のように安易な連中ばかりが跋扈していたら、日本中が原発依存度50％以上になってただろうって事は容易に想像がつく。
関西人は原発マネーで儲けてる一部の福井の人間のせいでえらい迷惑を被っていると言っても過言ではない。
新たな原発の建造は有りえない事態になった今、福井は減価償却で価値のなくなっていく原発施設群と共に、何万年も強い放射線を出し続ける恐ろしいゴミを抱え続けることになる。わずか数十年の自分たちの生活を守るためにとんでもない負担を子孫に負わせたことをもっと彼らは猛省すべき。
そして我々関西人は福井の人間に感謝するというより、福井知事ごときに机につくくらい深々と頭を下げてくれた野田首相にこそ感謝しなければならない。
原発が恐ろしいのは今も震災前も変わらない。
ただ、電気が止まれば困る健康状態の人もいる、信号も消えて交通事故も発生する、マンションのエレベーターも自動ドアも水道も止まる・・・などなどそれらは原発の再稼働よりも明らかにリスクが高い。
福島第一のせいで原発の危険度が上がったように言われるが、例えば女川はどうだろうか。
福島第一と同じ高さの津波が押し寄せたにも関わらず女川原発はそれに耐えている。それは東電と違って東北電力はある上層部の強い要望で費用をかけて、高い位置に原発を設置したことによる。震災直後は女川原発は住民の避難所になっていたくらいだ。ある意味、あれだけの地震と津波に耐えることを立証したといえる。
反原発の急先鋒、飯田哲也は橋下のブレーンとなり、「この夏は原発なしで乗りきれる」と豪語していたが、ヤツが使う電力需要の数値はなぜか一昨年のえげつない夏のときのを使わない。今や有名になったヤツは山口県の知事選に出るという。ヤツのやっていることも原発を利用した売名行為と言えないか。
我が家の照明も省エネタイプに。上のように普段はメインの蛍光灯（LEDは高いのであくまで蛍光灯）はつけず、4つのスポットライト（これはLED）のみをつけようかと。
その前にPCとテレビを消せ！と言われれば返す言葉もないｗ
