ROCK CD & DVD BUYER'S GUIDE III

一応、風景写真がメインです

石巻市での災害支援ボランティア活動報告(1)

4月16日~17日に行った宮城県石巻市でのボランティア活動の報告をいたします。
 
15時間かけて兵庫県から石巻のボランティアセンター(以下、VC。石巻専修大学に設置)に午前8時過ぎに着いたわけですが、そこで作業場所を割り当てられて、市内の現地に赴いて実際の作業開始となるのは結局10時過ぎになってしまってました。
 
我々がした作業はとある商店街にある民間の有料駐車場(車30台分)に溜まった泥を土嚢袋に詰めて一箇所に集める作業です。
 
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(04/16/2011)
我々が作業を行った市内の商店街のようす。海岸からは2キロほど離れているものの、旧北上川から比較的近い位置であるため、地震発生から約30分後に津波が押し寄せ、約2mの高さまで浸水したという。
 
この日は晴れたり時々時雨模様になったりの天気。それまでの数日間に特に雨も降らなかったようで、駐車場のアスファルト上に溜まった泥は比較的乾いていたので助かりました。
アスファルト上に泥が約10cmほどの厚さで一面に固まったような状況でした。
 
作業途中の様子です。※昼休憩に撮影
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(11:58)
スコップで固まった泥を割って崩してそれを救い上げて土嚢(どのう)につめる。その土嚢を一輪車で運んで一箇所に集めるという工程です。
殆どの泥は乾いていたんですが、日陰の部分は湿った状態で泥を割る作業が必要ないものの、ヘドロ状態で比較的水分を含んでいるため重い状態でした。
この湿ったヘドロ部分を吸い上げると、海水の臭いがします。津波が押し寄せたことを再認識させられました。
 
この日は確か最高気温が20度前後で、長袖に厚手の手袋での作業ですので、作業中は汗がしたたり落ちる感じです。これから夏になると、これら泥や瓦礫の撤去作業が非常に苦痛になるであろうことを想像しました。
 
それなりの結構な重労働ではありますが、個人のお宅にて作業するわけではないので、特に誰かに配慮する必要もなく、作業にひたすら没頭できるので非常にスムーズに進みました。
 
我々は総勢約40名だったのですが、スムーズに進みすぎて、結局は作業開始から約3時間半くらいで大方の作業は終わってしまいました。
午後2時くらいにはほぼ終わってしまっていたのですが、だからって次の場所へ・・とはいきません。
40名の我々にとっては明らかに作業量として少ないものでした。
 
VCは当たり前の話、被災者の依頼を受けるだけで現場の実際の作業量なんかを吟味するわけではないので、現地のボランティア活動においては多分にこういうことがあると思われます。仕方のないことではありますが、15時間かけて来てるだけに非常に残念ではあります。
 
残り時間はアスファルトに微妙にこびりついてる泥をスコップで剥ぎ取ったり、駐車場の玄関を水で流したりと、まぁ地元の方(駐車場の持ち主)がやればいいようなはっきりいってどうでもいい作業をして時間を潰した次第です。
 
この地域は海が近いせいか、やたら突風が吹きます。地元の方にお聞きしたところでは20m/sを超える風も頻繁にあるとか。街中に溜まった泥の影響で、常に砂埃が舞ってる状態でした。
作業を行った駐車場にも例外なく午後から突風が吹いていたのですが、それが微妙にアスファルトにこびり付いてた泥を乾かし、砂となってどこかに吹き飛ばしてしまいました。
すると、駐車場のアスファルトが露出しはじめたのです!!
 
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(15:34)ご覧のように見違えるように綺麗な駐車場となりました!!
 
これを見ると達成感はありますが、実際の作業量が少なすぎて消化不良気味のまま、バスでまたも2時間かけて仙台のホテルに戻った次第です。
 
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この商店街周辺はは建物が倒壊するような甚大な被害は少ないのですが、それでも津波の影響でゴミや瓦礫は山のようにあります。
 
津波で壊滅的な被害を受けた地域に比べればずっとダメージは少ないとはいえ、それでも本当に大変な状況と思います。