ROCK CD & DVD BUYER'S GUIDE III

一応、風景写真がメインです

カメラ愛好家、カメラ愛好家に刺殺される

 
平和な日本とはいえ、日々悲惨な殺人事件は発生しとりますが、個人的に最近印象に残ったのが、とあるカメラ愛好家が殺された事件。ご存知の方もいるかと思いますが、そないに大々的に報道されてるわけではないんで、その概要を。
 


 
吹田市の河内山十一さん(84)は府営住宅にお一人で暮らしておられた。
趣味は一人で国内のツアー旅行に行くことで、その旅行中に写真を撮ることもまた趣味のひとつだったようで、つい先月もご近所の方に「10万円のデジタル一眼レフカメラを買った」と話しておられたらしい。
 
今年8月、旅行会社が企画した「舞妓に会える日帰りお座敷ツアー」という京都への日帰りツアーに河内山さんは参加された。その旅行中に茨木市に住む山崎義久(52)という派遣社員の男と知り合いになる。
この男は以前カメラ店にて勤めていた。その店が倒産したために転職せざるを得なかったようだが、カメラや撮影には当然詳しい。そこらのシロウトレベルではなく、この男は昨年、舞妓さんを被写体とした撮影会に参加したらしいが600人の参加者のなかでトップ賞をとったという本格的なアマチュアカメラマンだった。
それもあって河内山さんは同じ趣味のこの男とツアー中にすっかり意気投合したようだ。
 
何度か連絡をとったのか知らないが、カメラを通じて心を許していたのか、河内山さんは先月末、この男を自宅に招くことになる。
山崎というこの男は河内山さんのことを「身なりがよく、あちこち国内旅行に行っているからには相当な貯金がある」と睨み、はじめから殺すつもりで河内山さんの自宅を訪ねた。
 
イメージ 1
逮捕直前、自宅を出る山崎義久(52)
 
どういう経緯か、キャッシュカードの番号まで聞きだしたこの男は台所の包丁で河内山さんを刺殺。財布から現金を抜き出し、キャッシュカードと携帯を盗んで河内山さん宅を離れた。
すぐに犯行がばれないよう、新聞販売店と河内山さんが通う介護施設に自分が息子と名乗った上で「旅行に行くので暫く留守にする」と連絡。それは盗んだ携帯から電話をする念の入れようで、計画性が非常に高い。
キャッシュカードで現金を何度も引き出し、後日逮捕に至る。
 
この男は9月に派遣先の電機メーカーから解雇通告を受けていた。
 


 
別にワタシ自身が最近はまってる写真撮影と同じ趣味だからって、その趣味の人間が善良な人間とは思ってないが、少なくとも写真が趣味の人ってのは基本、世の中の綺麗と感じた被写体を綺麗に撮るのが目的であって、恨みも何もない善良な方を金のためだけに殺すってな非道のクズがする趣味でないように思うんだが、どうも大きな勘違いのようですな。しかもこのクズは600人のアマチュアカメラマンのトップになるような腕の持ち主。
残念ながらイカれたクズ人間でも綺麗な画を収めようと思えたり、撮れたりできるようです。
 
逮捕直前、自宅を出るときの玄関前で財布の中身を見ながらほくそえんでいたというこのとんでもないクズ男、コイツが撮影によく行ってたという京都で市中引き回しの上、四条河原で打ち首にしてやりたいくらいです。単なる絞首刑では生ぬる過ぎる。というか、実際のとこコイツは懲役刑で済まされるでしょう。
 
自分と同じ趣味ってことで、短時間で打ち解けあう場合も多々あるかと思いますが、皆さんもホンマ気をつけてください。