ROCK CD & DVD BUYER'S GUIDE III

一応、風景写真がメインです

ブログとは(3)~公開するということⅡ・ブログ炎上

ワシの知人が先日、こんなことを言っていた。(あくまで知人で友人ではない!)
 
「昨日やぁ、居酒屋の○○で注文しても30分くらい断っても注文の品が来ぉへんねん。
 んでもう一回店員呼びつけて、『早よ持ってこい』言うたら、今度は注文したもんと違うもん持ってきやがった!
 俺切れて怒鳴りつけてやったんやけど、それだけでは気が済まんのでブログで居酒屋の名前と店員の名前も晒してやったわwww」
 
まぁ、単なる知人なんで、ワシは「それはあかんでしょ」と自分の顔を引きつらせただけで、特にソイツに説教はせんかったが、店員の態度がいくら酷かろうが、これは完全に一線を越えている。コイツはブログで公開するということがどういうことか分かっとらん。この程度のヤツのブログなんでどうせ寂びれブログに違いないだろうが、先述したように寂れてるだろうがなんだろうが公開していることには違いない。
 
こういう一線を越えたブログがどういう末路を辿るか、ご存知の方も多いでしょうが一例を紹介したい。
愛知県在住の32歳の主婦がアップした4年前の記事です。流し読みで結構です。
 


 
中部国際空港 定刻16:35発 熊本行
知ってます??
この飛行機、離陸して30分ほどして
また中部国際空港へ引き返したんですよ!!
17時過ぎ頃、直くん機内でおねむ。
そりゃそうだ、それに合わせ昼寝もさせず元気いっぱい遊んだんだから。
隣が空席なので横寝かせてたら突然シートベルト着用サイン。
そして機長からアナウンス。
『機体トラブルがあったので当便は中部国際空港へ引き返します』 
はぁぁ????
そして寝かせてる直くんにベルトを締め、私が覆いかぶさる形で直くんを抱き締めてるのに}
再三、スッチーが『お客様、お子様をお抱きください!!!!』と大声。
『ちょっと眠ってるんだけど!!(怒)』とイライラのアタシ。
『安全上のため、抱いてください!!!』とハモってるスッチー二人組み。
・・・・・なんで?何であんたらの会社がトラぶったがゆえのミスのくせに偉そうに言うの??
と思いながらも、安全確保の為にやむなく抱き起こす。
当然、直くん大泣き・・・いや、大叫び、そして大暴れ。。。。。
そりゃそうだよね、寝てないんだもん。
この時間に眠るように調整してたんだもん。
直くん、直くんが怒るのも当然だよ。
中部国際空港、再び(苦笑)
『案内があるまでは携帯電話の電源は入れないで下さい』だと。
それは勝手な言い分じゃないかい?
みんな待ってる人がいるはずだろ?
時間になっても到着しないなら心配するだろ??
空港で待ってる人には空港が案内するだろうけど、その他はこの状態がわからんだろ??
その間、2回スッチーが謝りに来た。
ひざまづいて謝るが、当然無視っす。
そんなお人よしではない、心狭いreoroiっす。
 
(後略)
 


この記事はこれだけで終わらない。
JAL機に乗り換えて熊本にいくも、このオバハンの怒りは収まらず、わざわざ熊本のANAの係員を呼びつけてまたブチ切れ。
更にご丁寧にANAへ怒りのメールまで送る。
 
この主婦はこういう我がが「客」という優位な立場であることをいいことに、デパート内の飲食店の順番待ちのトラブルで大声で店内にて怒鳴り散らして、更にデパートから詫びの品を受け取って「戦利品」と称したり、我がが郵便番号を間違えて記載していたにも関わらず、指定した日に宅急便が届かないことをなんだかんだとヤマトにクレームつけるなど、勘違いした記事を連発。それらを「武勇伝」と勘違いする始末。
 
 
さて、こういうブログ、閲覧している人は「気分悪い」と思う程度で終わりそうなもんだが、それで終わらないのが「公開している」ということの恐ろしさ。
 
このブログが日本最大の掲示板「2ちゃんねる」のスレで取り上げられてしまった。
そうなると、どうなるか。
ブログの炎上どころでは済まない。
その主婦のブログのあらゆる記事を2ちゃんねらー達は細かく分析する。
この勘違い主婦は自宅からの風景写真をアップしたり、その他近所のようすも記事にしていたので自宅や氏名なども特定され、旦那さんの職場にまで2ちゃんねらーから電話がかかってくる事態へ。
 
ちゃねらーの行為も問題あるが、ちゃねらーにはこのように「不正な人間を徹底的にこらしめる」という異様な正義感に燃える者も多いため、くだらん記事を書くことは本当に要注意。
しかもちょっとしたスナップ写真や文章で自宅など簡単に特定されてしまうということも忘れてはならんでしょう。
 
 
さて、最後にマスコミにも取り上げられた炎上ブログを紹介して終わりにします。
千葉県在住の公務員が書いたたった一本の記事でえらいことになります。
 


(前略)
 「ねこ」の話を家に帰って愛妻にして、口が滑った。
愛妻は大の「ねこ好き」で代々、実家でお座敷ねこ(?)を飼っていたそうだ。婚約中によく愛妻の実家に遊びに行って(本当は夕飯を、たかりに行って)は、「ねこってかわいいよね」と、心にも無いお世辞を並べては機嫌をとっていた。
 
このとき、すでに私は子猫3匹を焼却炉でこんがりと焼いていたのだが、まさかネコ好きの愛妻に白状する訳にはいかない、婚約中に。   
家に帰って 「ネコって頭固いよお、でも、よく燃えるよね・・・」、しまった、と思ったがもう遅い。愛妻は、「パパってネコ燃やした事あるのお?、もう、信じられない、この人非人っ 。」ええっ、なに?「妊婦人? どおゆう意味?」と聞き返したが愛妻は半べそをかいてこっちを見ている。 
 
独身寮に住みついたネコがやたら子供を産むので、親ネコが外出している時を見計らって、敷地内の焼却炉にまきをくべてガンガン燃やし、頃合いをみて新聞紙に包んだ子ねこ3匹を放り込んだだけである。子ねこは「にゃーにゃー」いって愛くるしい目で私を見ていたが、 「大丈夫だよ、ちっとも熱くないからねえ」と言って優しく焼却炉で燃やしてあげた、いきたまま。
これがバレて、しばらくは愛妻にやらせてもらえなかったのだが、たかが、ネコを燃やしたぐらいで、ねえ、。   その後、親ネコも可哀想だから、ズタ袋に入れて多摩川に流したのだが、はたして泳いで東京湾までたどりついたか、ちょっと心配である。ふむふむ
 


 
これも約3年前に2ちゃんねるに紹介されてしまった。
こういう理解不能な自己主張する人はやはり我がの情報に関する記事が必要以上にやたらあるようです。
最寄の駅や近所のようす、自宅の庭木などいくらでもヒントがあり、ちゃねらーたちはご丁寧に現場まで足をせっせと運んで自宅やその他の個人情報を特定していくわけです。
その名前や住所、電話番号は当然ネット上で晒されます。
 
すると、ネット上での誹謗中傷では収まらない。
自宅に「猫殺し!」「死ね!」「地獄に堕ちろ!」ってな脅迫電話や無言電話がバンバンかかってくる。
見知らぬ人物が家の周りをウロチョロする。
 
この公務員(当時49歳)が猫を殺したのは事実のようで、それは20年前のことらしい。
当時ゼネコンに勤めていた彼は、建設現場の飯場のおばさんがノラ猫を餌付けしていたらしく、15~16匹にも増えてしまっていた。
おかげで飯場にはノミやダニが大量発生して苦情がくるように。彼は仕方なく生まれたばかり子猫を新聞紙にくるんで焼却炉にて焼いたとのこと。
ブログの内容は脚色しており、親猫を川に流したのはウソだったと後に週刊新潮のインタビューに答えている。
 
脚色までしてこういう非道な行為を公開する精神がよぉ理解できんが、これは閲覧者に対する何かのサービス精神なんでしょか?ホンマに不可解です。
まぁこのような変わったヤツは基本的にあんまおらんでしょうけど、いらん記事を書くとブログ停止どころか、生活がひっくりかえるようなとんでもない目に遭う一例として紹介しました。自戒も含めて。
 
以下、週刊新潮に語ったこの公務員のインタビューより。
 
「怖くなって警察に相談に行き、家の前には"警察に通報済み"という貼り紙もしました。
妻には怒られ、息子にも"お父さんは人間じゃない"と言われました・・・。ほんと、猫の祟りです。
申し訳ありません」

おわり